支払い忘れに注意! ケータイの「料金滞納」は将来に悪影響ってほんと?

学生の窓口

誰もが持っている携帯電話やスマホ。料金を払い忘れて止められちゃった! なんて話はありがちですが、自分の将来にダメージを与えるのはご存じでしょうか?

月々支払う料金は通話料やパケ代と呼ばれているものの、本体の「分割」払いは「ローン」扱いになるので、支払いが遅れると「事故」、滞納を続けるとほかのローンも組めなくなってしまいます。お堅い職業では細かいところまで調査する企業もあるので、就職に悪影響する可能性も大。料金を支払えばまた使えるからと安易に考えていると、自分の未来をつぶすことになってしまうのです。

■「支払い忘れ」は2週間が勝負

水道も電話も料金を支払わなければ使えませんし、滞れば止められても文句は言えません。とくに携帯やスマホの場合は、支払期限を過ぎるとすぐに止められてしまうのが現状。ガスや電気は「ライフライン」と呼ばれるように生活に密接しているのに対し、電話が止まっても生死に関わる可能性が低いからです。

携帯の料金を滞納すると、なにが起きるのでしょうか? キャリアによって異なりますが、

 ・引き落とし日から1週間後 … 振り込み用紙が送られてくる

 ・振り込み期限 … 本来の引き落とし日プラス2週間程度に設定

 ・振り込み期限を過ぎる … 回線停止

が一般的で、残高不足で引き落とせなかった場合なら2週間程度の猶予があり、その間に支払えばリカバリできます。回線停止、つまり止められてしまった状態になっても、料金を支払えばまた使えるようになるので、深刻な状態と考えるひとは少ないでしょう。

回線停止のまま放っておくと、どうなるでしょうか? もちろん携帯は使えないままですが、解約したわけではありませんので「基本料金」などが発生し、この状態を続けていると、

 ・最初の滞納分から「すべて」支払わないと再開できない

 ・期間に応じた利息など、プラスアルファが発生する

と、支払うべき料金がさらに増えてしまい、デメリットしかありません。また、過去にさかのぼって支払えるのは2ヶ月まで、などキャリアごとのルールがあるため「そのうち」は通用しません。督促状をムシしているとやがては「強制解約」され、滞納分を支払っても再開できない状態になってしまいます。

■5年間は消えない「ブラックリスト」

強制解約される前に支払えばOK!と考えるのは危険で、この段階になると「信用情報」にキズがつく可能性もあります。本体を「月々払い」で購入したひとは「ローン」扱いになっているからです。

分割払いの場合、売る側にとっては「ちゃんと払ってくれる?」かが重要となるので、信用情報機関の情報をもとに審査するのが一般的です。もしローンやクレジットカードで支払いが滞ると事故として記録が残り、あらたにローンを組む際に不利な材料となってしまうのです。

これは「異動情報」と呼ばれ、長期の滞納、頻繁に支払いが滞るなどは「信用できないひと」となり、いわゆるブラックリストに名前が載ってしまうのです。目安は2~3ヶ月と言われ、ブラックリスト入りすると5年間は記録が残るので、社会人になって住宅ローンを組む!なんて局面で足を引っ張る材料にもなりかねないのです。

また、お堅い職業につきたいひとはさらに注意で、就職前の身辺調査で引っかかる可能性もあります。一般的に、信用情報が使われることは「ない」と言われていますが、真相は闇……。ネガティブ要素はないほうが良いに決まっていますから、将来の自分のためにも気をつけておきたいところです。

携帯料金が理由で社会人になってもカードが作れない!ではシャレになりませんので、ご利用は計画的に。

■まとめ

 ・携帯代金の「月々払い」は、料金ではなく「ローン」扱い

 ・支払いが滞ると、信用情報機関は「事故」として記録、5年間消えない

 ・社会人になっても、マイカーや住宅ローンが組めない場合もある…

(関口 寿/ガリレオワークス)

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