緊急時に便利! 紙コップでお湯がわかせるってほんと? (2/2ページ)
乾燥剤に用いられる生(き)石灰は水と反応して熱を放つ性質があり、アルミニウムや塩を混ぜるとさらにパワーアップし、100gの生石灰で、
・最高温度 … 105℃前後
・100℃以上 … 約5分間
・90℃以上 … 約12分間
と、1食分を温めるには充分な熱を放ちます。これらをチャック付きのビニール袋に入れ、加熱したい食材を上に置く、たったこれだけでレトルト食品も良い感じに温まるので、ガスも電気も使えないときでも温かい食事にありつけるのです。アルミニウムを使わなくてもそれなりに発熱し、反応後は消毒用に使われる消(しょう)石灰に変わるだけですから、処理にも困りません。
使い捨てカイロの原理は鉄がさびるときの熱なので、掃除用のスチールウールと食塩水で代用することも可能。ただし食塩水に浸された状態では酸素が不足しうまく反応しませんので、製品には木粉や活性炭が使われています。これらがなくても、食塩水が触れる程度にすればOKですので、自家製カイロにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
■まとめ
・水が入っている限り、紙コップは燃えずになべ代わりに使える
・乾燥剤や園芸用の生(き)石灰に水を加えれば、レトルト食品を加熱できる
・スチールウールと食塩水で使い捨てカイロもどきが作れる
(関口 寿/ガリレオワークス)