外科治療が必要な「心臓弁膜症」に利用する新たな人工弁輪
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学生時代で習ったように、全身に酸素を届けた血液は心臓の右心房から右心室へ戻り、肺動脈から肺に送られる。
肺で酸素を受け取ると、血液は左心房から左心室へ送られ、大動脈を通って全身を循環。再び右心房へと戻ってくる。
こうした血液の流れの逆流を防ぐ役割を持っているのが、心臓内の4つの部屋にそれぞれある弁だ。ところで近年は、この弁に障害が起きる『弁膜症』という病気が年々増えているという。
弁膜症全体の治療件数が増える傾向にあるなか、右心房と右心室の間に位置する『三尖弁』でも同様に手術件数が増加。10年で2倍以上に増えているとのことだ。
そんななか、エドワーズライフサイエンス株式会社が11月2日から、三尖弁治療用の人工弁輪『カーペンターエドワーズフィジオ三尖弁用リング』の販売を全国の医療機関に向けて開始し、注目を集めている。

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■ 三尖弁の弁膜症に対する外科治療に利用
同社はエドワーズライフサイエンス社の日本法人。
その歴史は、1958年に創始者であるマイルズ・ローウェル・エドワーズが、ガレージを利用して研究室を立ち上げた時点まで遡り、1960年には世界で初めて人工心臓弁の製品化に成功した、人工心臓弁と血行動態モニタリング技術の“世界的リーダー”企業なのだ。
今回のフィジオ三尖弁用リングは、三尖弁の弁膜症に対する外科治療に用いる人工弁輪だ。
逆流が生じるなど、正常に機能しなくなった三尖弁のふち(弁輪)に縫い付け、形を整えることで血流を制御し、機能回復する手術に使用するという。

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■ 患者の負担軽減と医師の使いやすさの両方を実現
リングは三尖弁の最新の解剖学的知見に基づき、三次元構造のデザインが採用されているという。確実にフィットするようになり、患者の弁輪にかかるストレスが最小限に抑えられるようだ。
ほかにも、コア部材であるチタン合金に施された独自の加工法により、三尖弁輪の自然な動きに追従するしなやかな柔軟性を実現。
同時に、医師が外科手術の際に使いやすくなる構造を追求したデザインにもなっているのだ。
同社の代表取締役社長の加藤幸輔氏は、この製品のについて次のように述べている。
<エドワーズは心臓弁膜症治療を世界的にリードする企業として、 あらゆる弁膜症治療に対応できるよう、 最先端の技術を駆使した製品を通じて医療従事者を支えることで、 患者さんが健やかな日常生活を取り戻す一助となることを目指しています。>
非常に専門的な内容になっているため、理解しにくい部分もあるが、企業のたゆまぬ技術革新が患者の治療を助けるという好例ではないだろうか。
引き続き、同社の取り組みに注目していきたいところだ。
【参考・画像】
※ 外科治療が必要な弁膜症の三尖弁用に開発された人工弁輪「フィジオ三尖弁用リング」を新発売 – PR TIMES
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