お蔵入りしたジョージ・A・ロメロ版映画『バイオハザード』の裏側 (2/3ページ)

Kotaku

この時点で、ポール・W・S・アンダーソン監督による映画『バイオハザード』シリーズよりもゲームに忠実な作品になったであろうことがわかります。しかし、ロメロ版も完全にゲームに忠実だったわけではなく、例えばクリスはネイティブアメリカンで、ジルと恋仲という設定だったそうです。

それでもゲーム版のキャラクターや舞台、全体のトーンといった要素の多くは残っており、ロメロはサスペンスフルでゴアな『バイオハザード』の脚本を書いていますが、製作に入ることはなく、監督はアンダーソンの手に任されることになります。

ロメロは自身の降板について「映画製作会社のお偉方が『やりたい方向性はこれではない』と言っていた......。彼はゲームについてもそれ以外のことについても何もわかっていなかったと思う」と語っているそうです。

その後、ロメロはかわりに『ランド・オブ・ザ・デッド』を製作。そしてアンダーソンはゲームをもとにしたロメロ版の主人公たちを(のちにアンダーソンと結婚することになる)ミラ・ジョヴォヴィッチに、サバイバルホラーをSFアクションへ変更した『バイオハザード』を製作します。

ロメロはアンダーソンの『バイオハザード』シリーズを気に入っていないらしく、「正直なところ、そして当然ながら胸に一物がある......。あれらの映画は本当に好きじゃない」と語っているようです。

幻の作品となってしまいましたが、ロメロ監督による映画版『バイオハザード』は是非観たかったという人は多いのではないでしょうか?

なお、アンダーソン監督による映画版『バイオハザード』の6作目『Resident Evil: The Final Chapter』は、2017年公開に向けて準備中です。

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