ラブリー☆建物めぐり10回目「明治学院インブリー館」

学生の窓口

明治学院のキャンパス内に建つ、シック&キュートなアメリカンハウス。

学校の中になぜこのような家が…?

それが今回紹介する1889(明治22)年頃の木造2階建て住宅、「インブリー館」。

明治学院で教える宣教師達が学内に居を構えでいた住宅のうちのひとつで、都内の宣教師館としては最古のもの。

国の重要文化財に指定されています。

ここが「インブリー館」と呼ばれた所以は、宣教師のインブリー氏が住んでいたから。

宣教師館といえば、この「ラブリー☆建物めぐり」の第1回目で「雑司ヶ谷宣教師館」を紹介していますよね。

暖炉に煙突、テラスやベランダがあるというアメリカ風住宅の基本的な特徴は同じ。

だけど、インブリー館ならではの面白い造りがありますので、中へ入ってみましょう。

吹き抜け空間にあるのは、柱のない空中階段。ツヤツヤと光る木の質感も、貫禄たっぷりで落ち着きを感じます。

そうそう。昔の日本の「洋館」で面白いと思うのは、どうしても「和風」の香りが漂うこと。

設計はアメリカの方だけど、実際に造るのは大工さん。隠しきれない和洋の融合具合が見え隠れしているのも興味深い。

例えば、寄木板張りの床。有田焼のドアノブ。

欄間のようなテラスの仕切り。

そして、ドアではなく引き戸で造られたクローゼット。天袋のようなものまで付いてます。

アメリカ風なら普通、ここはドアでしょう? やはり、和風の香りがプンプン漂いますっ。

では、外観を愛でるとしましょう。

チェックすべきはやっぱり、木製のゴシック。

玄関ポーチ。格子模様に和モダンを感じます。

2階の窓。…この模様、何に見えます?

私は飛行機とUFO、かな。

じっくり見ると細かな木の細工、壁のサイケデリックなギザギザ模様もカッコイイ〜。

裏口にはバルコニーとカバードポーチが。

アメリカドラマのイメージではハンモックやイスがある。そんなスペース。

気候や文化が違うのに、アメリカに合わせた設計にするものなんですね。

昔はここから品川の海が見れたそうですし、アメリカドラマの1コマのように、ここにハンモックやイスを置いてその景色を楽しんでいたのかも?

今では埋め立てが進んで海岸線も遠くなり、ビルでその景色は隠れてしまいましたが、今でもここは東京の海を感じる臨海エリア。

海風がほんのりと漂ってくる、心地よいお家です。

<SPOT DATA>

●明治学院インブリー館

東京都港区白金台1-2-37 学校法人 明治学院

http://www.meijigakuin.ac.jp/

事前申し込みによりキャンパス内でのスケッチ・見学可能。

※文化財ウィークを除いて、建物内部には入れません。

見学の問い合わせ先:03-5421-5230(学院長室)

スケッチの問い合わせ先:03-5421-5112(総務課)

9:00〜16:00

<著者DATA>

●高橋カオリ

イラストレーター・まんが家。雑誌・web・広告イラストのほか、旅や街のイラストルポ・まんがを描いている。著書に京都のイラストガイド「恋コト京都~女子力UPの恋スポめぐり」、コミックエッセイ「おひとりさま1年生」などがある。 http://kaoring-t.com

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