【アニメ漫画キャラの魅力】挑発上手の食えない奴!?音駒の主将「黒尾鉄朗」の魅力とは?『ハイキュー!!』

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 『ハイキュー!!』は週刊少年ジャンプにて連載されている、高校バレーの魅力がギッシリと詰まった作品です。連載当初のキャッチフレーズは「劇的青春」。また、作中では敵味方校共に個性あふれるキャラクターが多数登場し、多くのファンを魅了しています。コミックスの他にも、ノベライズ(小説)や四コマ本も刊行されており、TVアニメ放映は第二期が、前後編形式でTVアニメの総集編が劇場映画として上映されました。また3DSゲームの他にも、バレーボールを題材にした新しいカードゲーム「バボカ」も発売されています。今回は、そんな『ハイキュー!!』から、長年続く「ゴミ捨て場の決戦」で烏野高校とは因縁深いことでお馴染み、音駒高校の主将「黒尾鉄朗」の魅力についてご紹介させて頂きます。


⇒黒尾鉄朗とは?(ハイキュー!!)
http://www.charapedia.jp/character/info/8143/


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■食えないキャラクター

 「黒尾鉄朗(くろおてつろう)」は、音駒高校男子バレー部に所属する三年です。ポジションはミドルブロッカー(MB)、背番号は1番。髪形は「日向」等が不思議に思う程、印象的な「トサカヘッド」ですが、コミックスに収録されたプロフィールのおまけ漫画では、その原因が寝相(顔の両脇から枕で挟み込む)による“寝癖”である事が判明しています。そして、どうやらその事を本人も少なからず気にしているようで、最近の悩みは「寝癖がとれない」となっています・・・。

 一学年下の「研磨」とは幼馴染であり、研磨をバレーへと引き込み、その能力を誰よりも早く気付いたのは黒尾。一方研磨の方も、子供の頃から黒尾と遊び、中学でも一緒のバレー部に入り、弱小ながらもそれなりに楽しかったようです。しかし、高校に入ると一転。部活内の上下関係に辟易していた研磨に、黒尾は「お前は絶対にチームを強くする」と励まし、バレー部を辞めないように諭します。なぜなら、研磨が誰よりも鋭い“観察眼”を持ち、適切な指示を出していた事が黒尾には分かっていたから。だからこそ研磨も、元々バレーがそこまで好きで無いにも関わらず、「トモダチ(黒尾)が困るから」という理由で続けているのです。

 黒尾の魅力と言えば、飄々とした風体を見せながら何か企みを併せ持つ、いわゆる“食えない奴”に尽きるのかもしれません。宮城へと練習試合に来た際、相手校から研磨に対して“ヒョロヒョロのチビ”と言われれば、「俺達音駒の“背骨”で“脳”で“心臓”です」と不敵に笑い返します。烏野の「澤村」などは、最初の握手と同時に「あ コイツ食えないタイプの奴だ」と、互いに察し合ってもいました。また、梟谷の「木兎」とは悪フザケ仲間らしく、ちょくちょく周囲から冷たい目で見られているようです・・・。

■プロフェッショナルブロッカー

 “しなやか”なレシーブに突出した音駒ですが、187.7cmの高身長を持つ黒尾の真骨頂はやはり“ブロック”でしょう。更に身体能力も高い黒尾。何より積み重ねた“経験値”や、それに裏付けされた読みの深さ、そして判断力にも秀でています。

 ポーカーフェイスで頭脳派な彼は、公式サイトにおいては“策略家”と紹介され、梟谷の「木兎」からは「挑発上手」とすら言われます。意識的にか無意識か、どうやら人を煽るのが得意なようです。烏野の「月島」などはかなり冷静なキャラではありますが、こうした黒尾の“煽り”に乗せられ、度々ペースを乱されています。

 他校である烏野の現監督「鳥飼」から、“ブロックのお手本”と言わしめた黒尾。上記の様な事もありながら、それでも月山が黒尾にブロックのアドバイスを受けるのは、やはり黒尾のその“ブロッカー”としての高い経験値からでしょう。

 しかし、そんな月島を煽ったつもりが、彼の心の地雷を踏んでしまった時、黒尾は珍しく慌てました。いつも企み顔で、挑発上手と言われる黒尾ですが、案外気遣いに長けた人物なのやもしれません。その片鱗とも思えるのが、自身の自主練に巻き込む形で、他校の月島にブロックの“コツ”を教えてもいるからです。又、いつか敵になるやも知れない烏野に手を貸すのも、全国大会で“ごみ捨て場の対決”を叶え、それを監督に見せてあげたいのが理由だとも語ります。

 最初に理由を聞かれた時、「ボクが親切なのはいつものことです」とトボケてもいましたが、それは黒尾という人間の照れ隠しかもしれません。

■音駒の主将として

 高い技術と経験値を併せ持つブロッカーとして、仲間や他校の監督、そして悪友とも呼べる木兎にさえ一目置かれる黒尾ですが、そこにはもちろん“弛まぬ努力”が存在しています。合宿では木兎等と一緒に、第三体育館で延々と自主練を繰り返し、自分の秀でた技術に慢心する事無く、日々改良や工夫を加えているようです。さらに、メンタル部分にも優れ、その冷静な判断で試合を運び、仲間からの信頼を得ながら音駒を勝利へと導きます。

「俺達は血液だ 滞り無く流れろ 酸素を回せ "脳"が 正常に働くために」

 だからこそ、この“中二病”染みた円陣コールさえも、仲間たちは「志気が上がる」と喜んで一緒にやってくれるのでしょう。・・・恥ずかしいから辞めたいと思う研磨を除いて・・・。

 余談ではありますが、公式ツイッターにて青根をロシア人と思い込んだ木兎が、「ロシア語!」とパニックになった時、なぜか黒尾が「パニーニ」と助け舟の様な発言をしています。因みにパニーニはイタリア料理です。そして青根はロシア人ではありません。

■積み重ねられた努力

 ブロックのプロフェッショナルでありながら、レシーブや一人時間差、それらは黒尾が幼い頃から少しづつ工夫し、積み重ねてきた“成果”でもあります。前述にて触れましたが、他校の月島に耳の痛い助言もしますし、自チームの素人1年生「リエーフ」の特訓も黒尾は買っているのです。こうして後輩等の成長を見守る「黒尾鉄朗」。存外世話好きで面倒見の良い人物なのやもしれません。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:高塔(キャラペディア公式ライター)

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