【医療現場のウソとホント】第1回: メディアに登場する「エンタメなお医者さん」を観察してみよう! (2/3ページ)

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つまり、真相を知ってみたいけれど、外から容易にのぞき込めないのが、私たち医師の世界なのです。 医師は善良な心を求められる職業 また、みなさんが病院やクリニックで見ている医師の姿と、メディアに登場する姿は必ずしも一致しません。「あの先生のこと知っている! でも、あんなに大声で話す人だっけ?」というように、診察室とメディアでは同じ医師でも大きなギャップを感じることでしょう。

私も大手テレビ局の取材を受けたことがあるのですが、強い照明を浴びながらテレビカメラの前で話すのは、患者さんにお話するのとはまったく異なります。いつも患者さん1人ずつに向かい合って対応しているのが、こちらから見えない何十万人、何百万人の視線をいっせいに受けている不思議な感覚でした。

テレビに出ている医師が舞い上がっているように見えてしまうのは、普段は地味な仕事だと自覚しつつも、メディアの主役に抜擢された興奮が抑えられないからでしょう。サービス精神が行き過ぎて、普通の話題を大きくアピールしてしまうこともあるようです。

とはいえ、医療の専門家としてメディアで意見を求められている医師は、知識や経験を正しく伝えようと意識するものです。日頃から“善良な心”を保つことが、医師という職業の基本。メディアでも同じプロ意識を忘れない医師は、公私にわたって幅広い尊敬を集めます。 仕事の評価は他人が決める 本来、医療はエンターテインメントとは真逆の世界にあります。結果的に誰かを喜ばせ、満足させる要素がゼロではないものの、目の前にいる他人の不幸を科学的に解決する世界です。

高度に進歩した医療でも、がんや免疫疾患のように、まだ完全に治せない病気もたくさんあります。患者さんの苦労を目撃しながら、最前線の医師たちは診療でも研究分野でも、難しい課題を解決しようと日夜格闘しています。
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