【医療現場のウソとホント】第1回: メディアに登場する「エンタメなお医者さん」を観察してみよう! (3/3ページ)
そして医師としての生涯が社会にどのような結果をもたらしたかは、いつも他人があとで決める宿命にあります。
「明るいエンタメ医師」に見えていても、じつは陰で大変に厳しい努力をつづけているかもしれない。いや、目立ちがり屋なだけで、ありきたりな医学知識を偉そうに披露しているだけかもしれない…
このように、にぎやかなメディアに登場する先生たちを眺めるときは、その向こう側で抱えている葛藤や努力をのぞくつもりでいると、もっと多くの事実が分かってきます。さらには、医師の発言や記事について、積極的に調べてみるといいでしょう。気になった医師の意見をただ鵜呑みにせず、みずからも批評することは、医療への理解を深め、将来の病気予防や治療に必ず役立ちます。
ワンポイントアドバイス 本当に素晴らしい医師かどうかを決めるのは、みなさん自身が社会全体から求められている大切な役割です。医療の主役は、いまや消費者側にいるみなさんですから、受け身な姿勢だけではいけないのです。
出演者と視聴者、医師と患者という二項対立で見るのでなく、どこに本質があるのか、どんな役割を演じているのか、見極める習慣をつけるように心がけてはいかがでしょうか。
~医師・医薬コンサルタント:宮本 研~