「本物」に近づく義手のテクノロジー、進む低コスト化。スマホでパターン学習も (1/3ページ)
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義手と義足、どちらが作るのにより手間がかかるのか。その答えはやはり義手である。
義足は製作が比較的容易だ。立って歩くだけなら身体を支える棒だけでも構わない。ところが義手になると、片方計5本の指を作らなくてはならない。もっとも昔の海賊のような鉤手型にするのなら簡単だが、いずれにせよ“本物の手のような義手”を作ることは今も困難を極める。
だが、技術の進化は“本物の手のような義手”を生み出そうとしている。
■ 3Dプリンターがもたらしたもの
少し脱線した位置から話を始めるが、以前3Dプリンターで拳銃を製造した男が逮捕されたということがあった。これは日本での出来事だ。
アメリカには「銃の製造データを無料で配信しよう」という団体があり、逮捕された男もその団体からデータを入手していた。これにより日本国内では、一部から“3Dプリンターを規制しよう”という声が挙がった。
確かに3Dプリンターは、時に大多数の市民にとって“望まれざるもの”まで生み出してしまうこともある。だがそれと同時に、この世の全ての人々が、自由と平等を得るための機会を与えている事実があることも、決して忘れてはいけない。
まずはこちらの動画『6歳の仏少年にヒーロー風の義手、3Dプリンターで US foundation helps French boy get ‘superhero’ hand – YouTube』をご覧いただきたい。
未発達な右手を持つ6歳のフランス人少年に、アメリカの支援団体が義手を送ったという内容だ。
この義手にはちゃんと5本の指があり、しかも動かせるではないか。握手もできるしボールも掴める。これは3Dプリンターで作ったものだ。
少し前なら、これだけの義手を作るのには高額な費用を要した。だが3Dプリンターによって、その製作費は50ユーロ以内に抑えられたという。
■ 規制論は正統的か?
義手の低価格化は、特に子どもたちにとっては朗報である。