パリは燃えていない。SNSが伝えた「テロに屈しない心」 (2/3ページ)
■ 我が家の門は開いている

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SNSには『ハッシュタグ』という機能もある。これはご存知の通り、単語の頭に『#』をつけることで、そのテーマをタイムライン化し、共有しようというものだ。
Twitterで『#PorteOuverte』というフランス語のハッシュタグが、事件直後から出回った。これは現場周辺に住む市民が「困ったら我が家に避難してくれ」という意思を示すため、積極的に使用された。
まだ実行犯がどこに潜んでいるのか分からない時から、こうしたハッシュタグで呼びかけるのは、大変な勇気を伴う行為だ。
テロリストの狙いは常に、市民の恐怖を煽ることである。どこに行っても死の危険がつきまとう。パリをそんな状況にするのがISの目的だ。だがもはや、その目論見は完全に外れている。
避難先を提供する市民が続出した時点で、テロリズムは人々の心を屈服させることはできないと証明されたのだ。
■ トリコロール画像の意味
事件が起きてから、Facebookではプロフィール画像にフランス国旗を重ねることができる機能も設けた。これには賛否両論ある。
パリでああいうことが起きたからといって、他国の国旗をプロフィール画像に持ってくるのは短絡的ではないかという批判も聞かれる。
このことに関して僭越ながら筆者の意見を言わせていただければ、半透明のトリコロール画像は肯定的に捉えてもいいのではないか。
理由は二つある。一つは「ISの蛮行は許せない」という意思表示が簡単に行えること。筆者は今、イスラム教徒が国民の大半を占めるインドネシアに滞在しているが、インドネシア市民の間でもトリコロール画像がちょっとしたブームになっている。
これは「私はイスラム教徒だが、ISは絶対に許せない」というアピールに他ならない。