【衝撃】鯛は「ステルス機能」を持っているってどういうこと!? (2/2ページ)
アンコウが光を使ってエサをおびき寄せるのは有名な話で、薄暗い深海ではからだに「発光器」を備えた魚が少なくありません。求愛に使う魚もいるほど深海の「光」は貴重な存在ですが、完全な闇ではないので、泳いでいると太陽光をさまたげるかたちになり、自分よりも深い場所の敵に位置を知らせてしまうことになります。そこでミツマタヤリウオは腹に多くの発光器を備え、自分の「影」を消し、敵に知られずに泳ぐことができるのです。
これは「カウンター・イルミネーション」と呼ばれ、水深1,000mまでの魚に多く、あたかも太陽光が届いているように見せかけて身を守っているのです。ある意味で透明になったようなものですから、現在開発中の光学迷彩(こうがくめいさい)の手本といえるでしょう。
ワニトカゲギス科の一種には、強い光を放って身を守る深海魚もいます。相手が気絶することもあるというので、防御というよりも武器と呼ぶべきですね。人間にはハデに見える色やぼんやりと明るい程度の光も、深海の生物にとっては強い味方になっているのです。
■まとめ
・海が青く見えるのは、赤い光を吸収しやすいから
・鯛のような真っ赤な魚も、水深30mあたりから灰色や黒に見える
・自分の「影」を消すために発光器を備えた深海魚も多い
(関口 寿/ガリレオワークス)