【冴え女シリーズ(8)】[女性小説家と男性編集者の場合]第1話(前半)「目が覚めましたか?」 (2/3ページ)
もう少し大人としてしっかりしてください」
山田「三十路って言わないでください。まだ29なんですから」
藤沢「変わらないでしょう」
山田「か、変わりますよ」
藤沢「わかりました。ではアラサーと言い改めておきましょう」
山田「そ、その言い方には悪意を感じます」
藤沢「おや、気づきましたか」
山田「わ、私のことおちょくってるんですか?」
藤沢「はい」
山田「うー、私の方が年上なのにぃ」
藤沢「そんなことはどうでもいいので、今日は先生に渡さなきゃいけないものがあります」
山田「はい?」
藤沢「えーこれが来月発売の『小説ソプラノ』です。先生の作品は97ページから掲載されてます」
山田「はい」
藤沢「あとこれが先生に届いたファンレターです。やはり20代女性からの手紙が多いですね」
山田「はい」
藤沢「そしてこれが来月の締め切りとスケジュールです」
山田「はい」
藤沢「・・・先生、聞いてますか?」
山田「はい」
藤沢「先生って実は男なんですよね?」
山田「はい」
藤沢「ふー・・・」
山田「いたっ!なんで叩くんですか!?」
藤沢「人の話をちゃんと聞いていないからです」
山田「し、失礼ですね!ちゃんと聞いてましたよ。