ブロークン・ウィンドウ理論に学ぶ!子どもが「片付けられない人」になる家庭のNG習慣
街中の放置自転車のカゴに空き缶が一個放り込まれたら最後、日を追うごとに二個、三個と増えていきます。そしていつの間にか自転車のカゴがゴミ箱と化しているのを見かけます。これを“壊れ窓(ブロークン・ウィンドウ)理論”と言います。
このように、放っておくとどんどん悪化してしまう様は子育てをする環境の中でも起こることがあります。
今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が“環境が子どもに与える影響”についてお話します。
■ブロークン・ウィンドウ理論
“ブロークン・ウィンドウ理論”とは“建物の窓が壊れているのを放置すると「誰も注意を払っていない」という象徴になり、やがて他の窓もまもなく壊されていく”と言う意味です。
街中に壁の落書きがありますよね。最初は一部だったのに1週間後に同じ場所を通ってみるとかなり大掛かりな落書きにその範囲が広がっていることがあります。壁の落書きも放置すると、それが「誰も地域に対し関心を払っていない」のサインとなり、犯罪が起こる環境を作り出すことがあります。
先にご紹介した放置自転車の例も同じで、そのカゴに放り込まれた空き缶はそのサインとなっていきます。
■「学級崩壊」はなぜ起こる?
小学校で授業中、席を立ち歩いている生徒がいる、私語が止まない、そしてクラスの半数の子が先生の話を聞いていない……こんな状態の、いわるゆる学級崩壊しているクラスは全国で約10%あると言われています。
でも、小学生になって急に子どもが変わってしまうのではありません。
保育園でも幼稚園でもみんなで紙芝居を見るなど先生のお話を聞く時間があります。そんなとき、一人の子が席を立ってどこかへ行ってしまっても先生が、「今、読んでいる最中だからこのまま読み聞かせを進めてしまいましょう」と指導案を進めることを優先してしまい、こういった子どもを放っておき躾をしなかったらどうなるでしょう。子どもは卒園後の小学校でも同じ行動をとってしまいます。
■子どもが「片づけられない人」になってしまう家庭環境
子どもがいると散らかしますし、バタバタ走り回るので当然、部屋が汚れます。ですが、そのまま放置して部屋の片付けも掃除もしないでいると子どもの心が荒れてくることがあります。
例えば片付けがされないまま物が散乱している部屋、埃にまみれた机、いつまでも去年のカレンダーが貼ってある、2月になってもクリスマスツリーが置いてある……なんて家庭は要注意です。そこで毎日生活している人の精神にも健康にも良い影響は与えません。
更に“散らかっているのが普通”“肉眼で埃が見えるのが普通”の環境で幼い頃育ってしまうと、“散らかっていると不愉快”の感情は起こることもなく「片付けよう」という動機が湧いてきません。そして片づけられない人に育っていくこともあります。
いかがしたか。
毎日生活をしている環境が乱れていると次第に子どもの心に影響を及ぼすものです。家族のためにも、これから年末に向けて部屋の整理整頓、お掃除を少しは頑張ってみませんか。
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※ Maximilian100 / Shutterstock