山田優は2か月でスピード復帰……出産ママタレが復活を焦るワケ

酵素ドリンク、グリーンスムージー、ホットヨガに骨盤調整、ピラティス……これらは「産後ダイエット」のランキング上位を占める人気のダイエット法だ。17kg増からの産後ダイエットで、たった2ヶ月で仕事復帰したミランダ・カー(32)をはじめ、海外セレブの間では出産後のボディメークは急務で、スピード復帰は当然といってもいい。
「それだけの経済的・環境的余裕があってこそですが、日本でもひと月、ふた月で復帰する例は少なくありません」
とは芸能ライター。たとえば昨年10月に第一子を出産後、ちょうど2ヶ月目に仕事復帰し、当日スタジオで撮影した写真と動画が「細すぎる」と言われた山田優(31)。また、徹底した食事管理で産後およそ3ヶ月で16kg減に成功し、仕事復帰第一弾として女性誌の表紙でセクシー写真を飾った倖田來未(33)もそうだ。
さらに神田うの(40)は食事制限なしのダイエットで体重10キロ、ウエストを17センチ減らし、約1ヶ月半で復帰。産後2ヶ月で『アッコにおまかせ!』(TBS系)に出演したあびる優(29)も、出産前に16キロ増量したとは思えない細さで復帰した。そして、産後1ヶ月程度という驚きの超スピード復帰したのは木下優樹菜(27)だ。
「もう少し子供のそばにいてあげたら?」
今年8月に出産した上戸彩(30)も少しずつCM撮影などの仕事を始めており、12月6日に行われる漫才コンテスト『M-1グランプリ2015』(ABC・テレビ朝日系)の生放送で本格的に復帰する。他にも紗栄子(29)、熊田曜子(33)、優木まおみ(35)なども産後まもなく仕事に復帰しており、とても産後とは思えないスタイルの良さに注目が集まった。
だが、こうした芸能人の過度なダイエットとスピード復帰に注目が集まる一方で、否定的な意見も巻き起こっている。
「もう少し子供のそばにいてあげたら?」
「産んだばかりなんだから子育てに専念しないと」
「一生のうちで一番お母さんが必要な時期なのに。かわいそう」
といった声も多く、たしかにそうした意見もうなづける。
彼女たちがママタレ業に精を出し、テレビや雑誌などで露出を増やしたり、「子育ての悩みはない」などと発言するたびに、
「職場に子供を連れてきてスタッフに預けられる環境がいかに恵まれているかをわかっていない」
「生後1~3カ月なんて全く目が離せなくて寝不足で疲れきってて、自分の身体や肌のケアなんてしている場合じゃない」
「ふつうは高いベビーシッターを自由に頼むことなんでできない」
などと“炎上”するのも毎度のこと。この現状について、医療ライターこう語る。
「芸能人に限らず、経済的に余裕がなかったり、一刻も早く働かないといけない事情があって産後2ヶ月くらいからフルタイムで仕事している女性もたくさんいます。たとえ1年間の産休があっても、いざ戻ってみたら職場に以前と同じポストはないことなどざら。ましてや水物の芸能界では、いかに早く復帰して世間に忘れられないようにするかが生き残るカギなので、スピード復帰をせざるを得ない。本来、産後は体質が変わる人が多く、免疫力・体力が低下して体調を崩す人は多い。ですから、できれば3カ月は過度なダイエットを控え、十分な栄養と休息を取ったほうが望ましいのですが……」
「仕事で代わりはいても、母親の代わりはいない」──とは言え、芸能人にも、一般の女性にも、それぞれの事情がある。仕事をするのも子供のためと思えば、超スピード復帰も致し方ないのかもしれない。
(取材・文/チロル蝶子)