【FPSを知る・前編】オンラインゲームと経済成長 (2/2ページ)
数年前までは、インドネシアでそうしたゲームをプレイすることは困難だった。理由は先述の通りである。
オンラインゲームどころか、通常のブラウジングすらも、1クリックごとに待ちに徹する必要があった。
だが、そんな環境は、少しづつだが確実に変わっていった。今やごく普通の小学生ですらもキーボードの前に座り、ゲームに興じている。
インドネシアのインターネットカフェにいけば、大抵の店のパソコンにFPSが用意されている。
子どもたちは小遣い銭で、許される限りの時間プレイし続ける。ほとんどの場合は数人の友だちと一緒に1台のパソコンを囲む。
そうすれば料金は1人分で済むからだ。それに文句を言う店員はいない。
■ 実況動画も続々配信
YouTubeなどの動画サイトで、自らのゲームプレイを実況する人たちがいる。人気の実況者はたった1日で数万という再生回数を稼いでしまうから、その影響力は非常に大きい。
インドネシアでも、そうしたことがちょっとしたブームになっている。
最近では『Phantomers』という作品がリリースされた。この作品の実況解説動画があるので、ここでご紹介しよう。
この国ではオンラインゲームのプレイヤーが増加するに伴い、こうしたユーチューバーも急増した。
もともと国民平均年齢が若い国だから、文明の利器を素早く上手に取り込み自分のものにしてしまう。
インドネシアは、やはり有望な“巨大市場”である。だが同時に、この国の経済成長は、日本のそれとはまるで違う形だということを忘れてはいけない。
インドネシアに出向してくる日系企業の社員の中には、「60年代の我が国と同様の市場開拓をすれば必ず成功する」と信じて疑わない人もいる。
だが、この記事をここまで読んでくださった読者なら、その考えが間違いだというのはお分かりだろう。
今や家電製品(特に白物)のライバルとして、FPSを始めとしたオンラインコンテンツの存在があるのだ。
それを念頭に置いた市場開拓が、これからは強く求められる。
2010年代はそのような時代だ。
【参考・動画】
※ Phantomers online Indonesia
※ Phantomers Online Indonesia – GAME FPS BARU INDONESIA ! – YouTube
【画像】
※ guteksk7 / Shutterstock