【FPSを知る・前編】オンラインゲームと経済成長 (1/2ページ)
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“FPS”というジャンルのゲームをご存知だろうか。
これは一人称視点のシューティングゲームを指す単語で、今現在世界的に急成長を遂げているジャンルでもある。
この世界には様々な種類のコンピューターゲームが存在するが、インターネットとの親和性に関してはFPSの右に出るものはない。
何しろリアルタイムで、世界中のプレイヤーと同じフィールドで戦うことができるのだ。これほど人の心を興奮させる要素は、他にないのではないか。
そしてこのFPS、実は新興国の経済成長の度合いを示す物差しでもあるのだ。
■ FPSは「生活の指標」
先日、『カウンターストライクオンライン』というタイトルのFPSの国際大会が開催された。
場所はインドネシアの首都ジャカルタである。
この国でオンラインFPSの国際大会が開かれたということは、非常に大きな意味合いを含んでいる。というのもインドネシアは“インターネット速度が遅い国”として長らく知られていたからだ。
普段、インターネットとあまり関わりのない人にはピンとこないかもしれないが、経済成長が見込まれている新興国においてネット速度の充実は政治課題である。
例えば、日本の高度経済成長期は1960年代にあたるが、その頃の“豊かになっていく生活の指標”は家電製品だった。テレビ・洗濯機・冷蔵庫のいわゆる“三種の神器”だ。
だが、2010年代に経済成長を遂げている国の場合は、家電製品よりも先にインターネットがある。ミドルクラス以下の人々は、冷蔵庫よりもネット通信の費用に可処分所得を投じる。
そのような環境で生きる市民にとって、“豊かになっていく生活の指標”はネット環境の充実に他ならないのだ。
■ 誰しもがゲームを楽しむ時代に
オンラインFPSは、当然ながらある一定以上の回線速度がなければ満足に作動しない。何しろ、プレイヤーの一挙手一投足をリアルタイムで共有させなければならないのだ。