ある二人の資産家の終活。明暗を分けることになった決定的な違いとは?! (2/2ページ)

心に残る家族葬

B家のご主人も相続税については若干の対応をしていたようだった。だが、結果はA家とは正反対に近いものだった。B家のご主人は、自筆証書遺言を記入してさえいれば、全て事足りると考えていたようだ。

と言うのは、B家のご主人が亡くなり、自筆証書遺言が弁護士立ち合いのもと公開され、その旨が遺言書に記入されていたからだった。しかしである。そこで大きな問題が発覚してしまった。遺言書に日付が入っていなかったのだ。

B家のご主人は生前、筆者に弁護士と相談しつつ自筆証書遺言を作成すると言っていたが、何と弁護士も詳細は知らなかったのだ。ご主人の勇み足だったのか否か、今となっては確認のしようがないが、兎に角極めて重大な錯誤だ。
弁護士から、当該遺言書は日付が無いので法的要件を満たしておらず、よって法的効力は無効である旨の説明があった。他に遺言書は無いかどうか探すことになったが、結局他の遺言書は何もなかった。

その後の結果は惨憺たるもので、当初は法定相続分にて遺産分割協議が進んでいたが、途中で様々な要因が絡み裁判沙汰になり、大揉めに揉めたのだった。

もうお分かりだと思うが、B家はご主人だけではなく他の家族も問題の解決、対策を練ることをせず、独断と思い込みにて行動したことで、最悪の結果を招いた。

■あなたはどちらを望むか

A家とB家の件は、筆者がかつて経験したことだ。

事前に確りとした対応をしたかしなかったかで結果は分かれてしまう。
どのような結果にしたいか、残される者達の為だけではなく、自分自身がいずれ迎えることになる最後の日を心安らかにするために考えておくべきではないだろうか。

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