月9「5→9~私に恋したお坊さん~」主演・石原さとみもボヤいた“赤字転落”フジのケチケチ現場 (2/2ページ)
帰る方向が一緒の人間同士が声をかけ合って、4人1組で乗り場に向かう光景をよく目にします。少しでも睡眠時間を確保したいスタッフの中には、遠回りするのを嫌って自腹で帰る人も」(前出・ドラマ関係者)
役者の演技には欠かせない台本もコストカットのあおりを受けた。
「ペラ紙コピーになりました。いつもはきちんと製本した台本を大量に用意するのですが、部数をケチったために、出演者全員に行き渡っていないのです」(前出・ドラマ関係者)
主要キャストは別として、端役の俳優にはホチキス留めしただけの即席シナリオしか渡されない。この状況を目にした石原は、
「いくら何でも‥‥」
とボヤきながらも共演する若手役者たちを気遣ったという。
「わずかなシーンしか出演がなくても、プロの役者は台本全てに目を通しておくもの。全体の流れを知らないと、主要キャストとのやり取りがチグハグになりかねませんからね」(前出・ドラマ関係者)
あるドラマスタッフは、石原の憤りについて、こう説明する。
「実は、フジのギャラのシステムが変わったんです。これまではどんな端役でも、主役クラスと同様に1話あたりの出演料が支払われていました。ところが、1回の撮影でいくらという計算方法に変更されたことで、1日の撮影で3話分のシーンを撮っても、日当という形でしかもらえなくなったのです。そうしたチョイ役を軽視するような制作方針に、石原さんも胸を痛めているのかもしれません」
フジの代名詞である「月9」がこんなケチケチ現場では、復活への道のりはまだまだ険しそうだ。