若者注意! 臨床内科専門医に聞く、新型ノロウイルス大流行のきざし。その予防法とは? (2/3ページ)
■回し飲み、ハンカチの使い回し、夜更かしに注意!
――ノロウイルスに感染すると、どのような症状が起こるのですか?
正木医師 感染してから24~48時間後に、主に吐き気、おう吐、下痢、腹痛が現れます。それほど高熱が出ることはなく、これらの症状が1~2日続いた後、自然に回復します。また、感染しても発症しない場合や症状が軽い場合もあります。
――感染しているかどうかは、どうすればわかりますか?
正木医師 通常、問診や症状をもとにノロウイルスが原因と推定して診察するケースと、ふん便からノロウイルスの有無を検出する簡易検査をもとに判定するケースがあります。簡易検査キットは利便性が高く、多くの医療現場で汎用されていますが、G2・17型のノロウイルスは他の遺伝子型に比べ、十分なウイルス量があるにもかかわらず陰性となりやすく、判定できない可能性もあります。
――では、症状が比較的軽くて自分でケアできそうなとき、どんな市販薬を選べばいいのでしょうか。
正木医師 現在、ノロウイルスを抑える特効薬はありません。ノロウイルスは小腸の粘膜で増殖しますので、とにかく、出してしまうことが先決です。下痢やおう吐があっても、下痢止めやおう吐止めの薬はウイルスを体内に留めてしまい、回復を遅らせるため、服用は避けてください。
そのうえで脱水症状を起こさないように、白湯で薄めたスポーツドリンクやドラッグストアで販売している「経口補水液」などで水分と栄養を補給しましょう。
――感染を防ぐための方法を教えてください。
正木医師 何よりも「丁寧に手を洗うこと」です。ノロウイルス感染の原因の多くは、手や指先に付着し、何らかの形で口から体内に入ることにあります。ですので、手洗いこそが、手や指に付着しているノロウイルスを洗い流して減らす、最も有効な方法です。
また、ノロウイルスはアルコールに強いので、アルコール消毒では感染予防できないことを知っておいてください。その上で、特に、料理を作る前、食事前、トイレに行った後は、指輪や時計などを外し、指と指の間、指の付け根、指先、指と爪の間、手首まで、石けんを十分に泡立てて洗いましょう。