夜空をキャンバスに!「人工流れ星」に願いは届くだろうか?
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流れ星に願い事をすると願いが叶うという……。
……とは言うものの、都会の明るさでは流れ星はまず見つけられないし、流れ星が見られるような街灯りが無いところでも、いつ流れ星が現れるかなんて予想がつかない。
しかも「あったぁっ!」と思った直後に消えてしまう流れ星に願い事を託すのは至難の業だ。
「それじゃあ、予定通りの時刻に、予定のエリアの上空に、長めに流れ星を出しますんで……。」
「え? そんなことできるの?」
「はい、東京オリンピックまでには余裕で。で、流れ星は何色にしますか?」
■ 「Sky Canvas」プロジェクト
そんな夢のあるプロジェクト『Sky Canvas』を進めているのは、宇宙ベンチャー企業のALE(エール)社だ。
同社はキャンバスに見立てた夜空を、人工の流れ星で演出しようとしている。
同社が開発中の人工流れ星であれば、都会の夜でも十分に見える明るさになるという。
しかも、人工流れ星の素材を使い分けることで、炎色反応を応用してさまざまな色を出すことができるのだ。これは炎色反応を応用したもの。
つまり、オーダーメイドの流れ星を発注できるわけだ。

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そしてもう一つの特徴が、自然の流れ星よりもゆっくりと時間をかけて夜空を横切っていくこと。
このおかげで、流れ星が演出するショーをじっくり楽しめるという。
■ 流れ星を発生させる仕組み
いったいどういう仕組みで流れ星を発生させるのだろうか。
自然界で発生する流れ星は、宇宙空間を漂ってきた塵が大気圏に突入した際に燃焼することで、プラズマ発光を発生する。
この仕組みを人工的に再現するために、流れ星の種となる“粒”を1,000個程度搭載した人工衛星を打ち上げておく。
周回軌道に乗った人工衛星が“粒”を放出すると、一定の距離を飛行した後大気圏に突入して燃焼し、プラズマ発光して流れ星になるというわけだ。

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また、“粒”は連射できるため、流星群も演出可能だ。
この流れ星は天然とおなじ高度80kmで光るので、例えば東京上空で流せば、関東平野のほぼ全域から同じ流れ星を見る事ができそうだ。

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■ 流れ星を発生させる技術開発
それではこの人工流れ星は、いつから見る事ができるのだろうか。
計画では、2017年後半には人工衛星を打ち上げて、2018年からサービス開始としているからもうすぐだ。
このサービスの肝は、オーダーされたエリアの上空に流れ星を出現させることにある。
そのための柱となる技術は2つで、“粒”を放出する装置と“粒”自体の開発となる。
現在、これらの開発は順調に進んでいるとのことだ。
■ 人工流れ星の開発への想い
同社の岡島礼奈CEOは、流れ星を自由に出現させることで、世界中の人々に魔法のような体験を提供したいと語る。
これは新しい次元のエンターテインメントとなるだろう。
また、同社のサービスはエンターテインメントに留まらず、開発された技術を活かして、後述するように様々な科学の発展や宇宙空間の環境改善に寄与したいとしている。
■ 人工流れ星がもたらす可能性
同社のサービスは、まずは流れ星を自在に発生させるサービスから開始されるが、当初は限られた方向へ流れる所から始まる。
そして次第に人工衛星を増やして、様々な方角から流れ星を発生させる事を目指している。

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また、エンターテインメント以外に、この人工流れ星の実績を自然界の隕石や流れ星のメカニズム解明に役立てるなど、超高層大気圏での物理学に貢献したいとしている。
さらに、流れ星の燃焼原理やデータを、人工衛星や宇宙ステーションなどを大気圏に突入させて安全に廃棄する研究にも役立てる予定だ。
もっと壮大なテーマもある。
それは生命の起源を宇宙に求める、パンスペルミア説の検証にも貢献できるのではないかという期待だ。

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なんともロマンチックで夢があり、壮大なテーマを掲げた事業だが、まずは東京オリンピックの開幕を、流れ星で飾れるのではないか、などと期待してしまうのであった。
【参考・画像】
※ 衛星から人工流れ星を流す宇宙ベンチャー – STAR-ALE
※ yienkeat / Shutterstock
【動画】
※ STAR-ALE Project – YouTube