【不思議】気温なら暖かいのに「20℃のお風呂」が冷たく感じるのはなぜ!? (2/2ページ)
■味噌汁が熱いのは「味噌」が原因?
寒い日は「入浴剤」で温まろう的な話も科学的に正で、水になにかを溶かすとお湯が冷めにくくなり、からだも温まりやすくなります。
これは沸点上昇や凝固(ぎょうこ)点降下と呼ばれる現象の一部で、
・水になにかを溶かすと、100℃でふっ騰しなくなり、0℃でも凍らなくなる
・温度変化がゆるやかになる
が起きます。アツアツの味噌汁で舌をヤケドした!なんて話もこれが原因のひとつで、味噌や食塩が溶けているため、見ためはふっ騰していなくても100℃を超えている場合もあるのです。
この現象は溶けている物質の「量」が肝心で、成分は関係ありません。つまり塩や砂糖でも「なんちゃって入浴剤」が作れるのです。
200リットルのユニットバスに40℃のお湯を貯めた場合、溶かせる食塩の限界は約36%、およそ72kgを溶かすとふっ点は6.3℃上昇し、106.3℃までふっ騰しないお風呂の完成です。
なにかを溶かすとふっ騰しにくくなるのはなぜでしょうか? 細かい原理は省略し、もっともシンプルに考えれば、水だけでなく、溶けた物体も温める必要があるからです。当然、沸かすには多くのエネルギーを要し、いったん温度が上がれば持っているエネルギーも多いので冷めにくくなるのです。
大量の塩を溶かせば風呂釜が壊れてしまうでしょうし、砂糖でも後始末が大変なので実用性はありませんが、興味のあるひとは鍋で実験してみるのが良いでしょう。
■まとめ
・同じ温度でも、物質によって熱い/冷たいの差が生じるのは熱伝導性が違うため
・水は空気のおよそ23倍も伝わりやすいので、ちょっとした差も感じやすい
・砂糖や塩を溶かすと、水はふっ騰しにくくなる
(関口 寿/ガリレオワークス)