どれが本当なの?時代と共に変化する、アメリカの脂肪食品と健康に関する歴史

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どれが本当なの?時代と共に変化する、アメリカの脂肪食品と健康に関する歴史
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 時代の推移と共に食についての研究も進み、これまでの定説がガラッと覆されることがある。昔は飽和脂肪を含むバターよりもマーガリンが健康にいいとされてきたが、最近の論調では、マーガリンに含まれるトランス酸脂肪はバターのそれよりも悪であるという。

 また、FDA(アメリカ食品医薬品局)が、これまで健康への影響が懸念されるとされてきた栄養素からコレステロールを除外すると発表したことで、食品業界が激震した。

 食事から摂る脂肪については諸説あるし、頻繁に変わるので何が本当なのかさっぱり分からない。ここでは、タイム誌の表紙を眺めながら、アメリカでの脂肪と健康の変遷を見てみよう。

・1961~ 飽和脂肪によるコレステロール増加に警告
1961年1月13日

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肉、ミルク、バター、アイスクリームなど、アメリカの高カロリー食材は40%が脂肪であり、その大半が飽和脂肪だ。アンセル・キーズ博士によれば、この陰湿な脂肪は「血中コレステロールを増やし、動脈を傷つけ、冠動脈疾患を起こす」


1977年

「アメリカの食事目標」という報告書は、アメリカ人は高脂質な赤身肉、卵、乳製品の摂取を減らし、野菜や他の炭水化物を増やすべきであることを示唆している。

1980年

アメリカ農務省が初の国指定の食事ガイドラインを発表し、種類を問わず脂肪を避けるよう推奨。

1984年3月26日

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飽和脂肪はLDLレベルを上げる傾向にある。バター、ベーコン、牛肉、全乳など、実質的にどの動物性食材にも大量に飽和脂肪が含まれている。また、ココナッツ油とヤシ油も同様だ。一般的に植物性である多価不飽和脂肪にはその反対の効果がある。つまり、コーン油、紅花油、大豆油、ゴマ油には、危険域に達したLDLレベルを下げる傾向にある。魚油も同様である。その中間にあるのが、オリーブ油やピーナツ油などの一価不飽和脂肪だ。これらはLDLを若干下げる場合もあるが、傾向としては上げも下げもしない。


1989年

公衆衛生局が公開した栄養に関する報告書が、脂肪は病気の主要な原因であるとして、食事による脂肪摂取を減らすことが健康を維持する上で最も優先すべきことと記載。・1999~コレステロールは問題ないが飽和脂肪は危険
1999年7月19日

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卵を食べよう。だが、飽和脂肪には気をつけること。心臓や血管にとって、コレステロールよりも大きな脅威かもしれない


2010年

アメリカの食事ガイドラインが、飽和脂肪から得られる毎日のカロリーを10%未満とし、脂肪からの総カロリーが20~35%を超えないようアメリカ人に推奨。・2014~ 脂肪に気を取られすぎて、本当に人々を殺しているもの見落としていた。それは砂糖だ
2014年7月23日

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ミディアムレアに焼いたステーキやたっぷり塗ったバター(公衆衛生の敵ナンバー1と2)に含まれる飽和脂肪ですら、より複雑で、場合によっては従来考えられてきたよりも安全であるという事実がますます明らかになっている。…最新の研究によって、肥満と2型糖尿病の主要な原因は、炭水化物、砂糖、甘味料の過剰摂取であることが明らかとなった。


2015年

近日公開予定の米食事ガイドラインの科学諮問パネルは、飽和脂肪の代わりに多価不飽和脂肪を摂取することで、心臓血管疾患などによる死亡リスクを下げることができると示唆。ただし、重要なことに、脂肪の総摂取量を減らしても心臓血管疾患のリスク低下には繋がらないとも発言。

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 1960年代当時、タイム誌は脂肪の総摂取量を減らすことを推奨していたが、最近ではその揺り戻しがあり、飽和脂肪酸は問題ないと説明するようになっていた。だが、これはあまり正確ではない。

 実際の科学者の見解は雑誌の見出しよりもずっと微妙なものだ。彼らによれば、脂肪は健康な食事の一部となる。だが、それは食べている脂肪の種類次第だ。

 飽和脂肪(バターや赤身肉)は血中の悪玉コレステロール(LDL)を増やし、心臓血管疾患を引き起こすため、不飽和脂肪(植物油や魚油)はそれに比べれば健康的である。トランス脂肪(マーガリンなど)は言語道断で、悪玉コレステロールを増やすばかりか、善玉コレステロール(HDL)を減らしてしまう。

 したがって、カロリー過剰になっていない限り、脂肪の摂取量を過度に心配する必要はないが、不飽和脂肪が豊富な食材からカロリーを摂取したほうが望ましい。脂肪を減らそうでは誤解させるし、最近のもっと食べようも拙いメッセージだ。科学的証拠が告げているのは、飽和脂肪の代わりに不飽和脂肪を撮ろうというものである。


via:vox・translated hiroching / edited by parumo



 ということで、何かを極端に減らしたり、何かを極端に過剰摂取するのは言語道断で、バランスよく食べていけば良いってことだ。だが、食は人間の暮らしになくてはならないものなので、新たな食に関するニュースが報道されると、つい妄信して極端な方向に走りがちになってしまうのも、いたしかたないのかもしれない。

 ほんの少し前のソーセージなどの加工食品は体に良くないという報道で、イギリスでは一気に加工食品の売り上げが下がったそうだが、人間の体はメンタルな部分が大きく作用するのはプラセボ効果などで知られていること。あまり惑わされることなく、日々の食事に感謝しながらおいしく食べることが一番の健康法なのではないだろうか?


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