両親の「アレルギー体質」が子どもに遺伝する確率は5割以上!?
近年、アレルギー体質のお子さんが増えていると感じませんか?20~30年前はアレルギーとはごく一部の子供がなっていたイメージがあります。
今回は、アレルギー体質の原因や症状、また気になる遺伝について医師に解説していただきました。
そもそもアレルギーとは? アレルギーという言葉を最近よく耳にしますが、そもそもどんな病気なのでしょうか?
アレルギーとは、体の中の免疫が外から入ってきた異物に対して過剰に反応し、様々な症状を引き起こすことです。
元々は、外的から体を守るために働いていた機能が、過剰に働くことで自身に影響を起こしてしまっている状態です。
主には、鼻や目、呼吸器などに症状が出る事が多いでしょう。また、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などもアレルギー反応の1つです。
器官別に具体的な例をあげていくと、
・呼吸がゼーゼー苦しくなる気管支喘息
・目の充血や痒みが出るアレルギー性結膜炎
・鼻水が出るアレルギー性鼻炎
があげられます。
アレルギーと遺伝の確率について アレルギーが子供に遺伝するのか気になる親子さんは多いでしょう。
近年の研究では、両親ともにアレルギーを持っている場合、その子供がアレルギーを発症する確率は50~60%といわれています。
また、両親のどちらかがアレルギーを持っている場合、子供がアレルギーを発症する確率は20~30%。
両親ともにアレルギーを持っていないが、子供がアレルギーを発症する確立は10%程度。
このように、親がアレルギーを持っている場合は、子供に遺伝する可能性が高いという事がいえます。
しかし、親がアレルギーであっても、必ず子供がアレルギーを発症するというわけではないという事も分かっています。
アレルギーの診断は症状が重要! 親がアレルギーを持っているからと言って、子供が必ずしもアレルギーになるとは限らない、というお話をしました。そのため、アレルギーは症状が出てから初めて検査を行います。
原則として、アレルギーは症状から診断するとされており、症状があって初めて診断ができます。症状が出た事がないけれど、アレルギーが不安で血液検査を。という事では診断ができません。
「いつ、どのような症状がでた」という事が診断の重要なポイントです。
アレルギーの診断はどのように行うの? アレルギーの検査の1つに血液検査があります。
ある物に対する血液中のIgE抗体の有無を調べるものです。しかし、この血液検査も、あくまで参考程度にすぎません。
ある物に対する血液中の抗体が陽性であっても、必ずしもその物を摂取したり接触したりしても症状が出ない事もあるのです。逆に、ある物に対する血液中の抗体が陰性であったとしても、その物質を食べたり接触した際にアレルギーが出てしまう事もあります。ここでも、アレルギーの診断は症状から診断するという原点に戻ります。
また、血液検査項目は膨大であり、全てを調べて排除して生活するというのも困難という事、症状から的をしぼって検査する事が重要です。
【医師からのアドバイス】 アレルギーを心配して、色々なものを排除して生活する傾向になりがちですが、過剰に何でも排除せずに、うまくつきあっていく事が必要です。
親子さんにアレルギーがある場合は、子供に何かを食べさせたり接触させたりする際に、少しずつ食べさせる、接触させる、そして観察するという事が大切です。
(監修:Doctors Me医師)