学生に増える高血圧! 臨床内科専門医に聞く、薬に頼る前に注意したいポイント5つ (2/3ページ)

学生の窓口

ひと昔前まで20~30代の若者の高血圧では、何かしら理由がある二次性高血圧の割合が多かったのですが、最近は、若者にも中高年同様の本態性高血圧の人が増えているんです」

■塩分のとり過ぎ、肥満、運動不足、喫煙、ストレスに注意

多少血圧が高くても、「若いから大丈夫」と軽視する人もいるかもしれません。正木医師は、

「高血圧は重症になれば別ですが、普段の生活ではどこかが痛くなるとかの自覚症状がないので、放置する人が多いんです。ですが、20代から血圧が高いと30代以降ではより重度になることが明らかです。

それに、高血圧が長く続くと、血管に負担がかかって血管の内壁が硬くなる動脈硬化が進み、そこを流れる血液はドロドロで、脳卒中や心臓病などの病気のリスクが高くなります」と、強く注意を促します。

では、血圧を下げるためには、どうしたらいいのでしょうか。

「血圧はその人の食生活や睡眠時間、運動の状態、体型などと深く関わっています。通常は薬に頼る前に、これらを改善する指導、管理を行います。それでも改善しないときや重度の場合には降圧剤を処方します」(正木医師)

さらに、正木医師はこうアドバイスを加えます。

「現時点では高血圧ではない人も、遺伝的要因がある場合は特に、若いうちから予防を心がけることが大切です。次の5つのポイントに気を付けてください」

(1)塩分のとり過ぎ

塩分の過剰摂取は、高血圧の大きな要因です。血液中にナトリウムがたまり、体が水分を蓄えてナトリウム濃度を下げようとするため、血液の量が増加して血圧が上がるのです。

厚生労働省は、18歳以上の成人の食塩摂取量について、男性で1日8g未満、女性で1日7g未満を推しょうしています。ただし高血圧の人は、より少ない1日6g未満を目指しましょう。

日本人の食事は塩分が多めで、気付かないうちにけっこうとっていることがあります。血圧がそう高くはなくても、日ごろから減塩を心がけておくと、年齢を重ねることに伴う血圧の上昇を抑えることができます。

(2)肥満

心臓から送られる血液の量は、体重が増えると増加します。したがって、肥満になると高血圧になります。

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