人工太陽への第一歩?ドイツで実験用新型核融合炉が稼働 (2/2ページ)
現時点では『ステラレーター式』は連続運転の能力で優位性があると考えられている。『トカマク式』は補助装備がないと、一瞬しか作動させられないのに対し、『ステラレーター式』は30分間の連続運転が可能だと見込まれている。
この『ウェンデルスタイン7-X核融合炉』の組み立てが始まったのは2005年の4月だという。3.5mにもなる50個の超電導コイルがこの装置のキーとなる部分だ。
そのコイルで協力な磁場を作り出し、高温のプラズマを容器の中心近辺に閉じ込めておくのである。いっぽうでその超電導コイルは、液体ヘリウムを使って低温に冷やし続けないといけない。
この核融合炉で作られたプラズマは約0.1秒間持続し、約100万度の高温を実現した。
次の目標は、プラズマ放電の時間をさらにのばし、マイクロ波を使ってヘリウムプラズマを生み出す効果的な方法を探し出すことだ。
そして来年は水素からプラズマを生み出す研究の準備にとりかかるという。
原子力(核分裂)でさえとてつもない技術だが、核融合はさらに難度の高い技術だ。
まさに太陽で起きている現象と、同じことをこの地上で作り出そうというのである。
核分裂よりずっと安全だとはいわれているが、装置のおどろおどろしさもあいまって、どことなく怖さも感じる。
核融合は人間の未来のエネルギー源となりえるのだろうか?
【参考・画像】
※Max Planck Institute for Plasma Physics – IPP
【動画】
※Wendelstein 7-X: The first helium plasma – YouTube