用意して臨もう! 面接で逆質問をするタイミングとふさわしい質問内容

就活スタイル

面接には逆質問の機会もあります。逆質問としてふさわしい内容とタイミングについて解説します。
1.逆質問とは

逆質問とは、あなたから面接官に質問する状況を指します。面接に臨むにあたっては、自己PRや志望動機だけでなく、最低、2、3つの逆質問を準備して臨みましょう。

2.逆質問するタイミング

逆質問する基本的なタイミングは、「当社や選考のことで、何かご不明な点や知りたいことがあれば、ご質問ください」と面接官や採用担当者にふられた時になります。この時、「全くありません」では、「当社に興味が無いのかも」と誤解されかねませんので、会社や仕事について質問するのがお約束です。

3.逆質問にふさわしい質問

有給休暇消化率や平均的な残業時間、離職率が気になっていたとしても、これらを真っ先に質問するのはNGです。まずは、会社の特徴、業務やキャリアステップに関する前向きな探究心が表れた質問を選びましょう。以下に質問例を紹介します。

『会社のユニークな面に関連する質問』
このユニークな点にとても興味があり、御社は志望上位ですという気持ちを込めて、「評価制度に関連する目標宣言制度の説明を会社説明会で受けたのですが、例えば、1年目、5年目、10年目の方は、どのような目標を宣言されているのかを、よろしければ教えて下さい。御社で設定する私の仕事目標のヒントにしたいと考えています」

『希望部署やキャリアステップに関連する質問』
入社後、何をしたいかが明確な印象を与える意図で、「○○プロジェクトへの配属を希望しております。配属の可能性を高めるために、入社までに出来る勉強を少しでもしておきたいと考えておりますので、どのような知識や経験が重視されるかを、よろしければ教えて下さい」もしくは、「将来的には○○職(バイヤーやエリアマネジャーなど経験を積んでから就く上位職)に就くことが夢です。御社では、どのような職を、何年程度経験された方に、○○職に就くチャンスが回ってくるのでしょうか?よろしければ教えて下さい」

『会社の最新情報に関連する質問』
最新動向を細目にチェックするほど会社研究に力を注いでいることをアピールする目的で、「御社の最新のIR情報に記載されておりました○○プロジェクトの現状について、可能であれば教えて下さい。そのプロジェクトは御社の大きな飛躍に繋がると感じており、携わりたいと考えています」

『業界ニュースに関連する質問』
アンテナを立て真剣に業界を志望している(=その業界に含まれる御社も真剣に志望している)ことを表す目的で、「A社が○○国の市場開拓に乗り出すとの記事を新聞で読み、これは、今後の業界のトレンドとなるのかなと感じたのですが、よろしければ、御社のお考えをお聞かせください」

質問の際には「よろしければ」「可能であれば」という枕詞を交えることも心掛けましょう。あなたに対する面接官の好感度がアップします。

3.逆質問の機会を与えられなかった場合

どうしても逆質問したいことがあるにもかかわらず、その機会を得られなかった場合は、お伺いをたててみましょう。

面接官「お疲れ様。これで面接は終了です」
受験者「ありがとうございました。よろしくお願いいたします。…よろしければ、質問したいことがあるのですが、可能でしょうか?」もしくは「もし、お時間が許せば、一つだけ質問したいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」と。

こころよく応じて頂けた場合は質問しましょう。(基本的に相手は忙しい身と考え、質問は一つに絞りましょう)

「ごめんなさい。今日は時間が押しており…」という反応ならば、すぐに「はい、分かりました。またの機会にお願いします。申し訳ありませんでした」と引きましょう。相手の状況を察知し機敏に引くことは、コミュニケーション能力のアピールに繋がります。

質問にあたっては、「なぜ、その点について質問したいか。その質問に対する回答を聞いて、自分にどう役立てたいか」も説明しましょう。

岡 茂信 (おかしげのぶ)
現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に「就職活動がまるごと分かる本」「エントリーシート完全突破塾」「適職へ導く自己分析」がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している。

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