きっかけは? コツは? お肉の目利きで日本一になった宮崎大学の礒島聖良さんに話を聞いてみた! (2/3ページ)

学生の窓口

――2015年の『全日本大学対抗ミートジャッジング競技会』に出場されたわけですが、出場が決まってから普段の学習以外にトレーニングなどはされましたか?

礒島さん 競技会ではウシ、ブタの肉の格付けに加え、それぞれの部分肉・精肉の判定があります。まずは資料などを見て格付けの基準や部分肉・精肉の名称、形、特徴を覚えるようにしました。そして、それまでに実際にウシやブタの枝肉を見たことがなかったので、近くのと畜場で見学をさせてもらいました。

――いわゆる実地訓練ですね。

礒島さん そこでは格付けを行う職員の人に、見るべきポイントや資料には載っていない細かな部分を教えてもらいました。その後、本番と同じように時間を計ったりして競技会に向けての訓練をしました。写真で見るのと実物では大きな差があり、覚えることが大変でしたね。

■同じ志を持つライバルたちと切磋琢磨(せっさたくま)

――競技会ではお肉の格付け以外にどんなことを行いましたか?

礒島さん 競技会は3日間あり、まず初日に食肉産業に関するセミナーが実施され食肉産業への理解と造詣を深めました。より食肉について理解を深めるために、ここではなるべく多くの学生や講師の先生と意見を交換することに努めました。次の日はオリエンテーションがあり競技会中の注意点などを詳しく聞いたり、講演や格付けに関する講義と実習がありました。

――競技会ではどんな点に特に注意していたのでしょうか?

礒島さん 使用される枝肉は「商品として実際に出されるもの」を使用しているため、衛生面には特に注意しました。最終日に行われた本番では、短い期間なりに学んできたことを発揮できるよう、ある程度緊張しつつも冷静に競技を進めていきました。競技は休憩を挟みつつ、ウシの格付け3クラス、ブタの格付け2クラス、部分肉・精肉の判別1クラスとトータルで3時間ほどかかるので、とにかく集中力を切らさないように注意しました。

――競技会に出場し、驚いたことや勉強になったことはありますか?

礒島さん まず他の大学の学生の人たちと意見を交えることができたことは、自分の中でとてもプラスになりました。

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