一人の時間を大切にすることで得られる6つの心理学的なメリット
- タグ:
-
一人
人間関係に疲れたとき、ひとりの時間を持つとほっとすることはありませんか?
仲間とわいわい過ごす休日も楽しいですが、趣味の時間など、自分の時間を持つこともリフレッシュになりますよね。
実は、ひとりの時間を大切にすることは心理学的にもメリットがあるのです。今回は『BUSTLE』の記事を参考に、その理由を6つ紹介します。
■1:記憶力が良くなる
ハーバード大学でも、ひとりの時間を過ごす心理学的メリットは研究主題のひとつとされています。他人に頼らず自力でなんとかしようとするときに、人は力を発揮するのです。
たとえばひとり旅をしているときは、目的地には自分の力だけでたどり着かなくてはなりません。
あらゆる情報を記憶し、ときに自分自身の力で調べながら進むしかないのです。実験でも、他人に頼ることができない状況下の記憶力の方が優れているという結果が出ました。
年齢を重ねると状況も変わりますが、特に若いうちは効果があるようです。
■2:人間関係が円滑に進む
自明のことですが、ひとりの時間があると人間関係はよりうまくいきます。どんなに寂しがりやな人でも、ひとりでしかできない趣味や勉強の時間を持つ必要があるでしょう。自分自身の能力を高めるためにも、人と接しない時間は必要なのです。
毎日のように一緒に過ごすパートナーでさえも、仕事や家事・育児をしていれば離れる時間が必ずあるはずです。
友人であれ恋人であれ、一緒に過ごしすぎるとともに過ごせるありがたみは薄れます。また相手について知りすぎることで、ときに人間関係がうまくいかなくなることもあるでしょう。
■3:より人に共感できる
ハーバード大学の研究によれば、他者から離れて過ごす時間を持った人の方が「共感」のアンテナが立つようです。
ひとりの時間に自分の感情や心情と向き合うことで、自己と他者を区別する能力が向上します。つまり、自己と他者を客観的に比較してみることがより容易になるので、共感という感情がわきやすくなるのです。
逆説的ですが、他人から一歩引いてひとりの時間を持つ方が、他人とわかりあえるということ。
■4:より集中して勉強できる
テスト前に友だちと一緒に勉強した経験は、誰にでもあるでしょう。共同研究や発表など、他者と協力して初めて成立する学習以外では、ひとりで集中して勉強する時間をとる方が確実に学習は進みます。
勉強はひとりで集中してやった方が身につくのです。自分のペースで決めた課題をこなして目標を達成した喜びは、まさに自分だけのものです。
■5:「うつ」の気持ちが軽くなる
悩みを抱えるティーンエイジャーは少なくありません。大人から見れば単に狭い世界のなかで苦しんでいるだけですが、10代のころは違った環境に目を向ける勇気や、ひとりの時間をきちんと持つ勇気がなかなか持てないものです。
誰にも邪魔されずに楽しい時間を過ごしたり、少し休憩したりする時間を持てば憂鬱を吹き飛ばすことができるでしょう。
もちろん、孤独な時間をたくさん持てばよいわけではありません。人との関わりのある時間、ない時間の両方を適切なバランスで持つことが大事なのです。社会の中でうまく生きていくためには、意図的にひとりの時間をつくることも大切です。
■6:より革新的・創造的な考えを持てる
クリエイターや芸術家には、ときに孤独なイメージがつきまといます。他者から離れひとりの時間を持つとき、生まれる革新的・創造的なアイデアは多いのです。人間は真似をしてしまう生きものですが、真似をする対象がなければ「自分である」ことしかできないのです。
自分が自分であること、アイデンティティは自分という人間を理解しなければ生まれません。それはひとりの時間を持ち、自分と向き合った人間だけが理解できることです。ときに他者から離れてひとりの時間を持つことは、多くのメリットがあるのです。
(文/スケルトンワークス)
【参考】