韓流ブーム後の新大久保は「宗教戦争」が勃発中?
「韓流エンターテインメント特区」として盛り上がっていた新宿区・大久保界隈。しかし嫌韓ブームでバブルは崩壊。代わって「宗教戦争」が勃発していた!
韓流ブームの去ったあとの大久保で、次に目立ち始めているのが「宗教」だ。今年8月には、アメリカの新興宗教団体「サイエントロジー」が突如支部を構築。有名信者のトム・クルーズは、信者であることを理由にフランスの名誉市民候補を取り消されている。一部の国では「カルト」と認定している団体だ。怪談・オカルト研究家の吉田悠軌氏が語る。
「夏頃、急にビルができたので前を通ったら、きれいなお姉さんに『無料で診断テスト受けられますよ』と声をかけられたんですよ」
施設内で、吉田氏は100問もある5段階解答方式の設問集を渡された。結果を見た担当者は「無責任」「不安定」とボロクソに吉田氏をこき下ろしたという。
「『このままではダメだからセミナーに来い、そうすれば人生が上昇する』と言われました。相手にショックを与えておいてから救済の道を教えるやり方は、さすが自己啓発から始まった宗教だなという感じです」(前出・吉田氏)
記者が行ってみると、やはり声をかけられ、しきりに診断を勧められた。この時は「eメーター」なる鉄の棒を持たされ、質問を受けた。するとメーターの針が急に動きだし「あなたには“反応心”がある」と告げられたのだ。担当者によれば、
「『反応心』があると人生がうまくいかない。米国で2000万部も売れた本を読めば人生がよくなり、病気も治る」
んだとか‥‥。
大久保には宗教施設が多いのだが、そこには歴史的な背景がある。江戸時代、幕府の警護に当たっていた「伊賀組百人鉄砲隊」の居住地。明治時代には高級住宅地となり、さまざまな文化人がやって来た。内村鑑三が、この地でキリスト教を布教したのもこの頃だ。
戦後、大久保は外国人街となる。近隣に戸山団地など安く居住できる住宅が整備された。韓国系企業「ロッテ」の工場が建設され、在日朝鮮人労働者が流入してきたことが始まりだ。そうした外国人を信者にしようと、無国籍状態で宗教が入ってきたという。前出・吉田氏が大久保に集う宗教施設を案内してくれた。
「『野菜以外は汚れている』という菜食主義が教義の中国系の宗教施設。『今度クリスマスパーティやるから来てね!』と砕けた感じでお知らせをするキリスト系教会。たちんぼの女性たちから守り神として信仰されている北向観世音菩薩像など、少し歩くだけでもさまざまな宗教を体感することができます」
さらに、韓国人を相手にしたキリスト教系のカルト宗教施設もある。
「マンションの一室に牧師が住んでいるんだけど、そこを教会として活動しているんですよ」
そう話してくれたのは在日韓国人の元信者A氏。数年前まで通っていたという。
「ひいきのスナックのママがハマっててね。下心もあったんだけど、誘われたもんだからつい‥‥あんなのクチコミだからね。探そうと思っても探せない。覚えてるのは非常に排他的で、同性愛も否定していた」
米、中、韓、日のカルト勧誘が激化する中、最近は「訪問型」の勧誘も活発化しているという。
「顕正会という日蓮宗系の新興宗教が、ベトナム人留学生をしつこく勧誘しているのを何度も目撃しています。その場で友達に電話までさせて勧誘していたので驚きましたよ」(前出・吉田氏)
ベトナム人が信者獲得の新たな標的となっていることは、留学生数からも明らかだ。独立行政法人「日本学生支援機構」の発表によれば、昨年のベトナム人留学生数は約2万6000人と前年比91.6%も増えており、中国に次いで第2位となっている。
韓流後の大久保は、しばらく宗教で注目されそうである。