日本人の多くが実践していない「日本式のお正月とは?」 (2/2ページ)
なぜ私たちはお正月にはお餅を食べるのか?
ただ、よくよく考えてみると、正月飾りの中でもっとも親しまれている「鏡餅」も、本来、「神前に供える」ことで意味を成すものなのですが、そもそも「神棚もない」といった方も多いんですよね。それだと結局、お供えする意味がありませんので、実は単にお餅のパックを買ってきて普通に食べているのと何ら違いはないという(笑)。でも、考えてみてください。「なぜ私たちはお正月にはお餅を食べるのか?」別にお餅はお正月にしか食べられないものではありません。それでは何故なのか? お正月に食べることに意味があるからです。
お餅は神前にお供えすることで「年神さま」の御霊を宿します。これを食べて「一年の健康を願う」のがお正月。門松は年神さまを寄り付かせる依り代であって、しめ飾りで迎えてお餅を食べることで年神さまとの合一をはかる。
そう考えると、今多くの方が迎えるお正月というのは、「日本風のお正月をやっている」だけであって、「日本式のお正月をやっている」わけでは決してないということが分かると思います。
海外の方は日本のお正月が非常に特徴的であることに興味があると言います。実際、私もそうした声をよく聞きます。しかし、その意味を求められたときに答えられない、というのは何とも残念な感じではないでしょうか。
今年は全国9都道府県にまたがって行いましたが、評判は上々です。しかも、お年寄りからお子様まで老若男女問わずご参加いただけますので返ってしめ飾りと作るという共通作業に、世代を超えた程よいコミュニケーション・ツールにもなってきております。是非、一度日本式のお正月を再現してみてはいかがでしょうか。結構、楽しいものですよ。
著者プロフィール

一般社団法人国際教養振興協会代表理事/神社ライター
東條英利
日本人の教養力の向上と国際教養人の創出をビジョンに掲げ、一般社団法人国際教養振興協会を設立。「教養」に関するメディアの構築や教育事業、国際交流事業を行う。著書に『日本人の証明』『神社ツーリズム』がある。
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