切ない恋愛に涙！ おすすめ韓国映画ランキングTop20！
韓流ドラマ・映画ブームで、すっかり1つのジャンルとして定着した韓国映画。今回は、映画からドラマまで韓国ものに目がない筆者が韓国映画の中でも厳選した恋愛作品をランキング形式にて、ご紹介します！ 韓国映画好きな方も、いまだに観たことがない方も、ぜひご覧ください。
映画監督として活躍するインソンは、シナリオ作家の恋人であるユンジェとの仲も順調で、順風満帆の毎日を送っていました。そんなある日、日本から元恋人のミナが仕事で韓国にやってきます。インソンは久しぶりに会ったミナから「一緒に旅行に行かないか」と誘われ、軽い気持ちで了承。しかしインソンはミナと一緒に過ごすうちに思いが再燃し、ミナに猛アプローチをかけますが、ミナは取り合いません。そうこうしているうちに、恋人のユンジェがこちらへやってくることになり……。
日本でも人気のKARAのパク・ギュリや、韓国で人気の高い俳優キム・ジェウクが出演した恋愛映画です。欲丸出しの男性が、今カノと元カノの間で双方にバレないように右往左往する様が描かれており、切なさやキュンキュンと恋焦がれる要素よりも、コメディー色が強いのが特徴です。キム・ジェウク演じるインソンの慌てっぷりは見もので、「男はバカだなあ」と痛感させられます。激しく情熱的な恋を描いた韓流映画ではなく、おバカな恋愛をライトに楽しみたいという人に特におすすめの韓国映画です。
＜映画情報＞
監督：チョ・ソンギュ
脚本：チョ・ソンギュ
出演者：キム・ジェウク、パク・ギュリ、チェ・ジョンアン
3年間の内緒の社内恋愛の末に別れてしまったドンヒとヨン。お互いの物を壊したり、使ったお金の請求をするなど壮絶な別れでした。しかし別れてからもお互いの怒りは解けず、会社の飲み会でも内緒で社内恋愛をしていたことをバラし、大声でケンカをしてしまいます。それからも二人は会うたびに攻撃的に振る舞い険悪なムードに。そんなある日、ヨンはドンヒに彼女ができたといううわさを耳にし、どんな女性なのか調査を開始。一方でドンヒもヨンがある男性と一夜を共にしたという話を聞き……。
序盤は別れてしまった二人の幸せな時間を振り返る映像が流れますが、そこから一転して今度は憎悪極まりない二人の争いが続きます。これがとにかくひどく、別れたくらいでそこまでやるのかというレベルです。キュンキュンする恋愛模様ではありませんが、一つの恋愛をじっくりと描いており、人を愛することを考えさせられる一本。ドンヒを演じるイ・ミンギと、ヨンを演じるキム・ミニの激しいののしり合いは一見の価値アリです。
＜映画情報＞
監督：ノ・ドク
脚本：ノ・ドク
出演者：イ・ミンギ、キム・ミニ、ラ・ミラン
気難しい性格の売れっ子女性脚本家、わがまま放題の韓流スター、おせっかいなシェフ、アラフォーのキャビンアテンダント、恋愛初心者の作曲家、恋愛は得意だけど仕事がうまくいかない新人ドラマプロデューサー。それぞれの世界で活躍する6人は、SNSで悩みや不満をさらけ出す中で知り合い、交流を深めていきます。それは次第に「恋心」になっていき……。
クセの強い男女6人が3組のカップルになるかどうかの模様を描いた韓国の恋愛映画。見どころはそれぞれが恋していることに気付いてからの「駆け引き」です。特に面白いのがSNSを使っての駆け引き。気を引くような写真を載せたり、いきなり非公開にしてみたり、また友達申請を承認するかしないかなど、SNSならではの駆け引きばかりです。韓国の恋愛映画というと、激しいストーリー展開や情熱的な愛というイメージがありますが、本作はコメディー要素も強く、まったりと楽しめます。チェ・ジウをはじめとする人気韓流スターたちのコミカルで愛らしい演技も魅力です。
＜映画情報＞
監督：パク・ヒョンジン
脚本：ユ・ヨンア、パク・ヒョンジン
出演者：イ・ミヨン、チェ・ジウ、キム・ジュヒョク
女好きの美術大生のサンミンと、幸せな恋愛に憧れるごく普通の高校生のボウン。幼なじみ同士の二人は、ある日ボウンの祖父の命令で結婚することになります。実はボウンの祖父はサンミンの祖父と親友で、お互いの子供を結婚させることを約束していました。しかし二人の子供は男だったために、今度は孫同士を結婚させることにしたのです。無理やり結婚させられたことに反発したボウンは、高校の先輩と付き合うことにするのですが、ある日サンミンが教育実習生としてボウンの高校にやってきて……。
無理やり結婚させられて秘密の新婚生活を送ることになる……という恋愛作品のベタなシチュエーション。こうした作品は全体的に大味になりがちですが、本作は非常に丁寧に作られており、展開や伏線の回収は見終わった後に「そういうことだったのね」と感心するほど。全体的にコミカルに描かれていますが、キュンとするツボはしっかりと押さえられています。ボウンを演じる韓国の国民的妹ムン・グニョンのかわいらしさも注目です。
＜映画情報＞
監督：キム・ホジュン
脚本：ユ・スニル
出演者：キム・レウォン、ムン・グニョン、パク・チヌ
小学校教師のジュンスとテレビの人気お天気お姉さんのヒョヌ。二人は11歳のころから18年の付き合いがあり、男女でありながら親友といえる関係です。テレビで見せる顔とは違い、ジュンスの前では傍若無人な振る舞いをするヒョヌに、ジュンスはいつも振り回されっぱなしです。そんなある日、ジュンスは「不倫関係にある先輩から別れを切り出されたこと」にショックを受けたヒョヌに呼び出され、ヤケ酒に付き合うことに。そこでジュンスはヒョヌに「俺じゃだめか？」と意を決して告白するのですが……。
不倫の相談をしたり、いきなり呼び出したり、傍若無人に振る舞うヒョヌと、どんなときもそれに付き合うジュンスの対比がこの作品のポイント。ジュンスがとにかく優しすぎです。持ち前の性格だけでなく、幼少期から秘めた恋心も彼女に付き合う要因ですが、これに対してヒョヌはなんとも思ってはいません。一方がなんとも思っていない状況からどのように恋に発展していくか……ベタな展開ですが目が離せなくなること請け合いの韓国映画です。
＜映画情報＞
監督：パク・チンピョ
脚本：パク・チンピョ
出演者：イ・スンギ、ムン・チェウォン、イ・ソジン
■おすすめ韓国映画ランキング第15位 あなたの初恋探します
ミュージカルの舞台監督として活躍しているジウは、年齢が33歳であることから父親に結婚を急かされる日々を送っていました。しかし、以前旅したインドで出会った男性のことが忘れられず新たな恋ができません。ついにはガマンできなくなった父親に無理やり「初恋さがし株式会社」に連れて行かれてしまいます。ジウは、そこで働く真面目な青年ギジュンと初恋の人を探すことになるのですが、一生懸命に付き添ってくれるギジュンに次第に心引かれていきます。そんなとき、ついに初恋の男性が見付かり……。
韓国で大ヒットした同名ミュージカルが原作の恋愛映画です。初恋の人が忘れられない女性が、さえないながらも真面目な男性の真っすぐな心に引かれていき、しかし憧れの初恋の人も見つかってしまい……というもどかしいシチュエーションに、見ている側も大いにやきもきします。また、ギジュンの誠実な振る舞いや、ジウを気遣うちょっとしたしぐさもときめくポイント。さまざまな韓国のミュージカルスターが登場していることや、オリエンタルなインドの風景も見どころです。
＜映画情報＞
監督：チャン・ユジョン
脚本：カヤング・ユーイ・リー
出演者：イム・スジョン、コン・ユ、チョン・ホジン
草原の真ん中に立つ1本の赤いポスト。このポストは、手紙を入れると死んだ人間に届くといううわさがある不思議なポストです。ある日、このポストへ手紙を投函するためにやってきたハナは、ジュジュンと名乗る不思議な雰囲気を持つ若い男性に出会います。彼は自らを「天国へ手紙を届ける郵便配達人」であると言い、ハナに配達の仕事の手伝いをしてくれないかと頼みます。ハナはある女性の手紙を読んだことがきっかけで仕事を手伝うことに。ジュジュンを手伝う中で、ハナの傷付いていた心は少しずつ癒やされていき……。
心に傷を負った女性と、不思議な郵便ポストの配達人を名乗る男性との恋模様を描いたファンタジー要素あふれる恋愛映画。脚本は『ロングバケーション』などで知られる日本の北川悦吏子。当時東方神起の一人として絶大な人気を誇ったジェジュンの初主演作ということでも話題となりました。本作はハナとジェジュンの恋の行方だけでなく、ハナたちが手紙を届けることになる人々の物語も魅力。悲しくもあり、ハートフルでもあり、見ていて優しい気持ちになるでしょう。
＜映画情報＞
監督：イ・ヒョンミョン
脚本：北川悦吏子
出演者：ジェジュン、ハン・ヒョジュ
田舎の村へと引っ越してきたスニは、そこで人の言葉を理解しない、まるでオオカミのような少年に出会います。スニとその家族は、行くあてのない少年にチョルスと名付け居候させることに。スニたちはチョルスに服の着方や文字の読み書き、また食事の仕方など人間の生活や文化を教え、チョルスも次第に人としての生活に慣れていきます。一緒に過ごす中でお互いは心引かれていきますが、ある日二人の仲を引き裂く事件が起こり……。
心を閉ざしがちな少女と、自然の中で育った少年との交流を描いたファンタジー要素あふれる恋愛物語。韓国で700万人を動員する大ヒットとなりました。スニはチョルスと共に過ごす中で心引かれていき、一方のチョルスも同じくスニに対して特別な感情を抱きますが、「恋」という感情を理解できずに苦悩します。これが実にもどかしいのですが、純愛っぷりが伝わってくる作品です。日本でも人気の高いソン・ジュンギが演じるチョルスの、純朴かつワイルドな魅力も必見。
＜映画情報＞
監督：チョ・ソンヒ
脚本：チョ・ソンヒ
出演者：ソン・ジュンギ、パク・ボヨン
優秀な若手デザイナーのデピュン（カン・ジファン）は、リッチで独身のイケメン。ある日、子犬を避けようとして運転を誤り、交通事故に遭ってしまう。命に別状は無かったものの、後遺症として一時的な視覚障害に陥る。その夜、デピュンは絶世の美女ワン・ソジュン（イ・ジア）と運命的な出会いを果たし、すぐさま恋に落ちる。でも、本当の彼女はとても美人とはいえないブサイクな顔だった。そんなこととはつゆ知らず、順調に交際を進める二人だが、やがてデピュンの視覚障害が治ってきて......。
日韓合同プロジェクト「テレシネマ7」の一つとして制作された作品。日本で有数のヒットメーカーとしられる大石静が脚本を務めた。韓国ドラマでお得意のコミカルなラブストーリーを「がんばれ！クムスン」のカン・ジファンと「ベートーベンベートーベン・ウィルス」のイ・ジアが軽妙なタッチで演じた作品です。人を愛することに大切なものは、容姿なのか、それとも中身なのか......。という、誰もが一度は考えるテーマをモチーフに、コミカルながら少し考えさせられるストーリーとなっています。ラストには意外な結末も待ち受けていて、最後の最後まで楽しめる作品です。
＜映画情報＞
監督： イ・ジャンス
脚本：大石静
出演者： カン･ジファン、イ･ジア
食器デザイナーを目指すチャオチャオ（バイ・バイホー）と三星シェフになるため日々奮闘するリー・シン（エディ・ポン）。ある日、リー・シンはチャオチャオにプロポーズするも、彼女の返事は意外なものに。「夢を叶えずにこのまま結婚はできない。」という彼女は、「5年後もしもお互い独身だったら結婚しよう。」という、一方的な別離契約をして上海へと旅立ちます。リー・シンも北京で料理修行にを始め、二人は別々の道を歩むことに。そして5年後の約束の日、チャオチャオのもとへ彼からの電話が。思いもよらない彼の言葉にチャオチャオは......。
中国・韓国合作で制作されたこの作品。「ラスト・プレゼント」で知られる、韓国のオ・ギファン監督がメガホンを取り、中国・台湾の人気俳優が熱演しています。前半の、彼を取り戻したくて必死になるチャオチャオに、過去の出来事故に身勝手さを感じるのですが、実は彼女の5年間には、彼には知られたくない悲しい秘密があります。後半では彼女の秘密が少しずつ明かされていき、その秘密を知った彼も彼女へと気持ちを向けるのですが、彼女に残された時間は短く......。二人の純粋な愛に心打たれ、ラストは次から次に涙が止まらないストーリーです。
＜映画情報＞
監督：オ・ギファン
脚本：ポール・ハギス
出演者： バイ・バイホー、エディ・ポン
■おすすめ韓国映画ランキング第10位 怪しい彼女
頑固で口の悪いと近所でも評判の老女オ・マルスン（ナ・ムニ）。女手ひとつで育てたひとり息子が、大学教授になったことが唯一の自慢のタネ。育児と生活に追われ自分の自由がなかった彼女に、ある日何気なく立ち寄った写真館で信じられないような奇跡が起こる。突然、70歳から20歳へと若返ってしまうマルスンは、自分が若かった頃憧れていたオードリー・ヘップバーンからあやかり、オ・ドゥリ（シム・ウンギョン）として人生を再スタート。そんな彼女は家族や友達を巻き込みながら、自分の思いどおりの人生を突き進んでいく......。
「サニー 永遠の仲間たち」で知られるシム・ウンギョンが若くなったヒロインを熱演。キュートなルックスとは裏腹に、口を開けば暴言を吐くという、ギャップ設定が魅力的です。本国で大ヒットした後、日本でも映画通や評論家の間で評価が高く、大ヒットを記録しました。中身が入れ替わるという設定は、リアリティこそ無いものの、家族の絆やラブロマンスの要素を盛り込み、ストーリー性は抜群です。アップテンポな展開の至るところにコメディーが散りばめられていますが、クライマックスは思い切り感動して思い切り泣けます。
＜映画情報＞
監督：ファン・ドンヒョク
出演者： シム・ウンギョン、ナ・ムニ
農村に暮らす純朴な青年ソクチュンは、友人に誘われて行ったスナック兼コーヒーショップでウナという美しいホステスに一目ぼれ。そこからソクチュンは彼女に猛アピールをしますが、彼女はソクチュンのことが好みではなく、鬱陶しがられてしまいます。そんなある日、ウナが客から暴行を受けて入院。ソクチュンは毎日熱心に看病し、ついにウナの気持ちを揺れ動かします。ついに結ばれ、幸せな日々を送る二人。ところがある日ソクチュンは保健所の医師に呼び出されます。そこでウナがHIVに感染しているという衝撃の事実を告げられ……。
前半はソクチュンとウナがいかにして結ばれるかが描かれます。そして後半は、ウナがHIVに感染していることを知ったソクチュンが伝えるかどうか苦悩。それを知らないウナが態度が一変したソクチュンに不信感を抱き、悩んだ末に悲しい決断をする様が描かれています。病気の妻を優しく包む、という流れに思える作品ですが、実は想像を絶する過酷な展開になっています。しかもこれは実話を基にしたもの。涙なしでは見られません。
＜映画情報＞
監督：パク・チンピョ
脚本：パク・チンピョ
出演者：チョン・ドヨン、ファン・ジョンミン、ナ・ムニ
ソウルの片隅で孤独に生きるチョルミン（ソ・ジソプ）、元ボクシングチャンピオンだった彼だが、夢破れて借金の取り立て屋となり、傷害事件を起こしてしまう。暗い過去から心を閉ざして暮らすチョルミンは、あることをきっかけに目が不自由なジョンファ（ハン・ヒョジュ）と出会う。ハンデがありながらも明るく優しい彼女に、チョルミンは次第に心惹かれていく。やがてジョンファの失明と自分が起こした過去の事件に接点があることを知ったチョルミンは、ジョンファの手術のために危険な賭博試合に出場する......。
チャールズ・チャップリンの名作「街の灯」にインスパイアされた本作は、2011年の釜山国際映画祭では、7秒でチケットが完売したほどの人気作。「ごめん、愛してる」で知られるソ・ジソプが不器用ながらも優しさを秘めた元ボクサー役を、「春のワルツ」で一躍人気を得たハン・ヒョジュが健気なヒロインを務めています。運命に翻弄されながらも愛を育んでいく姿が、やわらかなタッチで描かれていて、配役・演出を含め見事な仕上がりです。純愛映画好きな方に、ぜひおすすめの一本。
＜映画情報＞
監督： ソル・イルゴン
出演者： ソ・ジソプ、ハン・ヒョジュ
不運ばかりが重なるキム（チョン・ジェヨン）は人生に絶望し、ソウルの中心を流れる漢江（ハンガン）に飛び込む。自殺に失敗したキムは、気が付くと漢江の保護地域である川の中の島に漂着していた。都会の中の無人島で孤立無援になってしまったキムは、ひょんな事をきっかけにここで暮らしていく決意をする。その漢江の対岸に住む"わたし"（チョン・リョウォン）は、三年間に及ぶ引きこもり生活を続けている。唯一の趣味がカメラである彼女は、ある夜キムの姿を見つけて観察を始める。
生きる希望を失ったサラリーマンを「トンマッコルへようこそ」のチョン・ジェヨンが、引きこもりの謎めいたヒロインを「私の名前はキム・サムスン」のチョン・リョウォンが出演しています。韓国映画好きでなくとも、その名を知る人が多い人気作。アヒルボートで無人島生活を送るキムの姿に情けなさを感じますが、サバイバルを続ける彼は次第にたくましく成長していきます。同じく"わたし"も、彼に出会ったことをきっかけに、閉じこもっていた世界を飛び出して変わり始めるのです。普通の愛とは少し違った角度からのラブストーリー。まだ見ていない方にはぜひ見て欲しい傑作です。
＜映画情報＞
監督：イ・ヘジュン
出演者：チョン・ジェヨン、チョン・リョウォン
おっちょこちょいな性格の社長令嬢スジン（ソン・イェジン）と、工事現場で働く無骨なチョルス（チョン・ウソン）。全く異なる世界に生きてきた二人が、コンビニで運命的な出会いを果たす。愛に無縁だったチョルスは、スジンのストレートで純粋な愛に戸惑いながらも、次第に惹かれていくように。周囲の反対を乗り越え、晴れて二人は結婚。幸せな新婚生活を送るのだが......。
おっちょこちょいだと思っていたスジンの性格ですが、実は若年性アルツハイマー病という病気を患っています。悲しい現実の淵で彼女はチョルスに別れを告げますが、チョルスは彼女のそばで支えることを決意します。「ラブストーリー」のソン・イェジンと、「トンケの蒼い空」のチョンウソン共演の本作。日本のテレビドラマ「Pure Soul〜君が僕を忘れても〜」を基にした作品で、日本で公開された韓国映画の中で、史上第一位の興行収入となりました。愛よりももっと深い夫婦の絆に、とにかく涙が止まらない作品。心に残る一本になること間違いなしです。
＜映画情報＞
監督： イ・ジェハン
出演者：チョン・ウソン、ソン・イェジン
■おすすめ韓国映画ランキング第5位 私たちの幸せな時間
叔父の経営する大学で講師を勤めるユジョン。彼女は死を望んでおり、過去に2度の自殺未遂を起こしていました。そして3度目の自殺未遂を起こしてしまいます。シスターである叔母は、彼女を変えるきっかけになればと、刑務所で死刑囚に面会させることに。ユジョンはそこで三人の女性を殺して死刑囚になったユンスと出会います。彼もまたひたすらに自分の死を望んでおり、ユジョンは彼に似たものを感じ取ります。そこからユジョンとユンスは毎週出会うことになり、次第に二人はお互いを思いやるようになります。しかしユンスの刑の執行が迫っており……。
最初は死を望んでいた二人が、交流を深めていくうちにお互いの心をさらけ出すようになり、引かれていく様が丁寧に描かれています。特に「毎週木曜日に3時間しか会うことができない」という特異なシチュエーションが、物語をより切なくしています。この3時間だけが二人の幸せな時間なのです。特に二人が「生きたい」という気持ちを持ってからの交流は、見ていて非常に切なくなります。主演の二人の演技も光る名作です。
＜映画情報＞
監督：ソン・ヘソン
脚本：ジョアン・ミンソク、パク・ウニョン
出演者：カン・ドンウォン、イ・ナヨン
■おすすめ韓国映画ランキング第4位 猟奇的な彼女
兵役が終わり大学へ復学したキョヌ（チャ・テヒョン）はある夜、駅のホームでよろけて線路に落ちそうな女の子（チョン・ジヒョン）を助ける。心優しいキョヌは、泥酔している彼女を放っておけず介抱するのだが、その優しさが仇となり警察に破廉恥犯とされてしまうことに。次の日、彼女に呼び出されたキョヌはお礼を言われるのかと思いきや、昨夜の記憶が無い彼女に激しくに詰問されてしまう。それからキョヌは、キュートなルックスとは違って凶暴でワイルドな彼女に振り回されることになる......。
日本やハリウッドでもリメイクされたこの作品は、ネット小説が原作。若い世代からの反響が強く、書籍化の後に映画化されました。まだ若手俳優だったチョン・ウソン、ソン・イェジンもこの作品で一躍スターに。ストーリーが前半戦、後半戦、延長線の3つに分けられていて、前半・後半はコメディとラブストーリーを織り交ぜた内容に。打って変わって、延長線は韓国映画の真骨頂である"泣ける"ストーリーへと転調し、見事なラストに仕上げています。韓流映画に馴染みのない方でも、笑いの絶えないアップテンポな展開にすっと入り込んでいける一本です。
＜映画情報＞
監督：クァク・ジェヨン
出演者：チョン・ジヒョン、チャ・テヒョン
大学で建築学を学ぶスンミン（イ・ジェフン）は建築学概論の授業でソヨン（スジ）に出会い恋をする。はじめは片思いだったスンミンだが、一緒に建築学概論の課題をするうちにソヨンも彼に好意を抱く。こうして二人は友達以上の関係にはなるのだが、小さな誤解から恋人未満のまま離れ離れになってしまう。それから15年経ったある日、突然スンミンの前にソヨンが現れ、「家を立てて欲しい。」と依頼をする。
韓国で公開されると恋愛映画にも関わらず、男性たちからの反響が多かった作品。監督のイ・ヨンジュですが、大学で建築学を学んだ後、建築士としても働いたというユニークな経歴の持ち主。若き日のシーンでは、スンミンとソヨン初々しさともどかしさに、心をキュンとさせられるのですが、15年経った二人は昔とは全く違う状況にいて、一気に切なさが押し寄せます。現在と過去を交錯させた手法が、心地よく二人の世界観浸れる作品。初恋から時間が経った大人にこそ観て欲しい、心切ないラブストーリーです。
＜映画情報＞
監督：イ・ヨンジュ
出演者：オム・テウン、ハン・ガイン、イ・ジェフン、スジ
暴力取り立て屋として遊んだ日々を送るキム・サンフン（ヤン・イクチュン）。ある日路上で吐いたツバが近くを通っていた女子高生ヨニ（キム・コッピ）に当り二人は口論に。エスカレートした二人は殴り合いにまで発展するものの、暴力に怯まないヨニにサンフンは興味を持ちヨニもまた、なぜか波長の合うサンフンに特別な感情を抱く。一緒にいる時間が増えるに連れてお互いが抱える暗い過去に共通点を見出していき、次第に心通わせるように。暴力的で冷たいサンフンに秘められていた優しさが、徐々に取り戻されていったのだが、ヨニの弟ヨンジェの世話をするようになったことで、大きく運命が変わっていく。
俳優として活動していたヤン・イクチュンが初メガホンを取った作品。本人自らが監督、脚本、主演を務め、マルチな才能を発揮。相手役には若手女優のキム・コッピを迎え、生々しくバイオレンスなストーリーにも関わらず、美しい作品に仕上げています。この映画のキャッチコピーとしてつけられた「二人でいる時だけ、泣けた。」が、この映画のすべてを表わしていて、自分を取り巻く環境や社会に何の希望も見いだせなかった二人が心寄せ合う姿に、観ていて胸が熱くなります。壮絶なラストは号泣必須です。
＜映画情報＞
監督：ヤン・イクチュン
出演者： ヤン・イクチュン、キム・コッピ
天涯孤独な少年チョルギュ（クォン・サンウ）は、同じく幼いころに両親をなくしたウォン（イ・ボヨン）と高校時代に出会う。まもなく二人は共同生活をはじめ、実の兄妹のように支えあって暮らしてきた。大人になったチョルギュはラジオ局のディレクターに、ウォンは作詞家となり順調な日々を歩んで行くかのように思われたのだが......。
日本でも大人気のクォン・サンウと「薯童謡-ソドンヨ-」で知られるイ・ボヨンが共演した本作。タイトルの「悲しみよりもっと悲しい物語」には、この物語の表す大きな意味が秘められていて、ストーリーの前半と後半で、主人公が大きく変わります。前半は、チョルギュからの視点でストーリーが進み、一度物語が終わると後半がはじまり、ウォンからの視点でもう一度、物語がはじまる振りといった構成です。前半は悲しく、後半はもっと悲しい物語......。あまりの悲しい結末に前半で大量の涙を流しますが、後半でさらに涙を搾取されますので、ぜひ大きいタオルをもって観て頂きたい作品。思い切り泣きたいときに、おすすめの一本です。
＜映画情報＞
監督：ウォン・テヨン
出演者：クォン・サンウ、イ・ボヨン
最近公開されたものから少し昔の作品まで、20作品をご紹介しましたがいかがだったでしょうか。年末年始のお休みや、出かけるには寒い日も増え、家にこもるにはうってつけのシーズン。涙なしでは見られない韓国の恋愛映画を、楽しんでみてください！
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本記事の情報は2018年3月時点のものです。
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