"Tor無敵神話"が日本でも崩壊? アダルト宣伝サイトで大量逮捕事件を考える【前編】 (3/4ページ)
警察発表にある "違法なアダルトサイト" という言い回しには疑問符が付く。 これは私個人の解釈になるが、厳密に言えば 「日本に法人があり、日本人向けに公開されているとしたら、日本の法律と照らし合わせた場合に違法」 という意味ではなかろうか。
そう考える理由は、言葉通り "日本の法律に反している違法と断定できるアダルトサイト" ならば、回りくどいやり方をせず、そのアダルトサイト自体を摘発するはずだからだ。 しかし今回取り締まり対象となったサイトは、あくまで 「アダルトサイトへの誘導広告=バナー広告を掲載していたサイト」 である。 したがって、警察発表の冒頭に出て来る "違法なアダルトサイト" という言い回しには強い違和感を感じてしまう。
しかも、逮捕理由は 「性器の露出があるバナーを、日本人のサイト運営者が、日本国内のサーバを使ったサイトに掲載していたから」 であり、容疑は "わいせつ電磁的記録媒体陳列" だ。 こうなると、いの一番に名前が出る "違法なアダルトサイト" が、結局は無傷で終わっているじゃないかと察せてしまう。
悪どい業者を摘発したがっている警察に楯突く訳ではないのだが、このような理由から現在広まっている "違法なアダルトサイト" という表現は、ミスリードによる萎縮を狙ったものと判断させていただき、こう解釈する事にする。
『警察は、現在の日本の法律では逮捕・書類送検に辿り着けない、大手無修正アダルトサイトなどに圧力をかけるため、性器が丸出しになったバナー広告を掲載していた、日本人が日本で運営しているエロサイトを摘発した』
こういう言い方にすると、何の違和感もないニュースとなる。
追い打ちをかけるようで申し訳ないが、警察発表によると 「違法なサイトを閲覧するとウィルスに感染する可能性があるため、今回は違法な広告の方に重きを置いた」 といった説明がされているが、これも少々ナニがアレである。 おせっかいだが、この部分は実情を見透かされて舐められるので、警察発表で言うべきではない。