【ジャニーズカウコン】嵐の司会でも低視聴率なら「フジテレビを見限る」可能性

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年末の恒例イベントも視聴率には苦戦か
年末の恒例イベントも視聴率には苦戦か

 ジャニーズファンの間で年末の恒例イベントとして愛されている、「ジャニーズカウントダウンコンサート」。カウコンの愛称で知られているこのカウントダウンイベントは東京ドームで開催され、1998年からフジテレビ系列で生放送されてきた。だが、2015年のカウコンは視聴率の低迷と権利料の問題で、テレビ放送が取りやめに。当然ながらプレミアムチケットとなるカウコンに行けないファンはテレビで観られなくなってしまったが、2016年、再びフジテレビ系列で放送されることとなった。

 カウコン放送復活にあたり、フジテレビはこれまでの歴史を振り返る特別番組まで制作し、事前放送する力の入れよう。その背景についてフジテレビ関係者はこう説明する。

「2014年にフジテレビが放送を取りやめる決断をした理由は大きく2つあり、1つは低視聴率です。2013-2014のカウコンの視聴率は9.4%と、ジャニーズ事務所が大晦日に総出で行うイベントであることを考えれば、低い数字と考えられる。そしてもう1つの理由が高額な放映権料で、視聴率2桁割れという結果を受け、フジテレビは2014年の放送中止を決断した。とはいえ、カウコンの代わりに放送した坂上忍(48)がMCの番組『2014→2015 ツキたい人グランプリ~ゆく年つく年~』は、まさかの2.5%という大爆死。2015年を歴史的な低視聴率という最悪のスタートを切ることとになってしまった」

 低迷続くフジテレビの混乱ぶりを象徴するようなエピソードだ。

マッチの独壇場に客の3割が帰る

 一方、フジテレビで放送されなかった2014-2015カウコンも、視聴率とは別の意味で問題を抱えたイベントだった。なにせ、返金騒ぎが起きる始末だったのである。

 その原因となってしまったのが、デビュー35周年になる近藤真彦(51)だった。年が明けた瞬間から、カウコンは近藤真彦のソロステージと化した。近藤の持ち時間があまりにも長く、他のタレント目当てで訪れたお客さんからは、いらだちと怒りが噴出し、最悪の空気となってしまった。

「マッチの独壇場に耐えきれず、帰ってしまうお客さんもかなりいました。悪気はないにせよ、あの構成はありえない」

 とは現地に遊びに行っていたジャニーズファンだ。

 事実、この年のカウコンはファンからクレームが多数寄せられたようだ。ジャニー喜多川はラジオ番組で、

「1分でも(カウコンの内容が)気に入らなかった人がいたら、返金する」

 と大見得を切って発言してみせたが、ピントがズレすぎた発言だろう。多くのジャニーズファンの間では、2014-2015カウコンは「史上最悪のカウコン」、あるいは「マッチコン」と呼び、気に入った人のほうが少ないのではないだろうか。

 フジテレビにジャニーズ。2014年から2015年にかけての年越しイベントは、両者とも大失敗した形となった。そして迎えた2015-2016年のカウコンは、通例に戻してテレビで放送することとなる。ジャニーズはカウコンの司会に、今まで紅白で5年連続司会をしていた嵐を起用する力の入れようだ。

 嵐効果で、チケットはプレミアム化し、入手困難となった。そのためテレビ放送するフジテレビとしては心強いことだろう。ここだけみると、ジャニーズ事務所とフジテレビはWIN-WINに見えるが、内情はジャニーズがかなり冷ややかにみているという。ジャニーズの思惑について、芸能プロダクション社員は次のような見立てを語った。

「今まで紅白の司会だった嵐を今年、カウコンの司会に起用。さらに、今年はリクエスト企画で『聴きたい曲』『見てみたい2ショット』を広く募集して、生放送中に一部実現させるなどの仕掛けも用意しています。この企画は事前の段階でかなりの盛り上がりを見せていて、反応を見る限り視聴率はかなり高い数字が獲れそうな雰囲気でした。ただし、この数年のフジテレビの凋落ぶりはご存じの通りひどい有様で、民放の中で今や最も頼りない。なので、数字が取れなかった場合、ジャニーズはフジテレビにすべて責任があると判断し、今後距離を置くでしょう。両者はこれまで蜜月関係にありましたが、今回の視聴率いかんでは、その関係は崩壊、“フジ切り”の可能性もある」

 フジテレビにとって、まさに正念場だった今回のカウコン。芸能界の最強コンテンツを揃えるジャニーズ事務所にまでそっぽを向かれては、いよいよ危ない。結果や、いかに。

(取材・文/タナカアツシ)

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