何もかもが素晴らしい!世界で最も「暮らしやすい国」トップ10
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あなたは日本が暮らしやすい国だと感じていますか?
あまり根拠もなく、自分の国が一番だと思ってはいませんか? 実際、生活の様々な局面を比べてみたら一体どうなるでしょうか。
国連では、1990年以降毎年発行している「人間開発報告書」の中で、世界200ヶ国の中から、平均寿命、教育、金融資産の現状を踏まえて、暮らしやすい国トップ10を発表しました。
これを見ると、他国の良さが垣間見えて、自分の国の長所短所が今までよりもはっきり見えるかもしれません。
■10位:ニュージーランド
ニュージーランドは、平均寿命が82歳の長寿国です。平均寿命が高いということは、国民の多くが健康を維持できているということであり、医療制度が充実していることを物語っています。
■9位:カナダ
教育水準の高さでは、ニュージーランドと同じくらいです。カナダの居住者の半数が大学卒。教育制度の充実により、多くの国民が大学教育を受けやすくなっているからでしょう。
■8位:アメリカ合衆国
お金持ちの国というイメージがあるアメリカですが、イメージどおり個人の持つ金融資産では上位にランク付けされました。
アメリカ人の平均年収は、約642万円とかなりの高水準です。やはり、選ぶ職業によっては、日本人がびっくりするほどの高収入を得られる国なのでしょう。
■7位:アイルランド
犯罪発生率の低い国です。最近のデータによれば、殺人率は1,000人中1.2人だそうです。
日本も長年、犯罪の少ない安全な国と言われてきましたが、最近では子供の一人歩きが危ないと言われるほど誘拐や無差別殺人のニュースが絶え間なく聞かれるようになりました。それに比べると、アイルランドは非常に安全な国と言えるでしょう。
■6位:ドイツ
国民の健康状態では、全般において上位に位置しているのがドイツです。平均寿命は81歳。マラリア、エイズ、結核といった病気にかかる人の割合も非常に低いです。
これも医療制度の充実によって、健康診断や予防接種を国民の大多数が受けられることで、病気の予防や、早期発見による治療ができていることを示しています。
■5位:オランダ
国民1人1人の所得の不均衡が、非常に少ない国のひとつです。1990年代中頃からだんだんと不均衡が無くなってきています。生活保護世帯の増えている日本とは、逆の現象が起きていると言えます。
■4位:デンマーク
男女の賃金格差が現在たったの15%という夢のような国がデンマークです。労働者の賃金格差是正を望む声が高まったことで、格差が無くなってきました。
それに対して、アメリカはいまだ64%とかなり高く、男女平等への道のりはまだまだ遠いようです。日本でも近頃、母子家庭の貧困が問題になっていて、女性が安定した賃金を得ることが難しい現状を思うと、デンマークから学ぶべきことがあるかもしれません。
■3位:スイス
大学の授業料は、子を持つ親にとっては頭の痛い問題です。その点、スイスの大学は非常に授業料が安く、学生はお金の心配をせず、のびのびと勉学に励むことができます。大学は二学期制で、一学期分の授業料は約12万円以下とかなり良心的です。
■2位:オーストラリア
政府が、過去10年間に教育投資を25%も拡大しました。国連によると、その影響もあってか、オーストラリアでは、20年近くにわたって教育を受け続ける人が多いそうです。世界水準から見ても、一人の人が学校に通い続ける年数としてはかなり長い方でしょう。
■1位:ノルウェー
栄えある1位に輝いたのはノルウェー。その国の生活環境を物語る指標とも言える平均寿命、教育、生活水準において、12年連続で1位を記録しました。
ノルウェーのしっかりした医療制度のおかげで、現在、平均寿命は82歳です。国民の生活の質に配慮した政策の結果と言えるでしょう。
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国連の報告によれば、世界は全体として、人が暮らしやすい環境になってきていると言えるようです。1日に2ドル以下の収入しかない人が、いまだ世界に8億3千万人もいるものの、約2億人が過去25年で貧困から脱出することができたのです。
この調子で行けば、格差がますますなくなっていくことでしょう。私達日本人は、これから少子高齢化社会という難しい現実を迎えなければなりません。
老人や母子家庭の貧困の問題を早めに解決するためにも、今回上位層にある国々の政策を参考にして、国民1人1人の生活の質を向上させることを目標にしてほしいものです。
(文 /スケルトンワークス)
【参考】
※The 10 best countries to live in around the world-TECH INSIDER