使い分けが鍵となる!「ジュニアNISA」と「NISA」の賢い活用法
https://pixta.jp/
ついに今年2016年より『ジュニアNISA』がスタートします。
1月から口座開設の手続きは始まりますが、実際その口座で金融商品を購入できるのは4月からとなります。
今回は『ジュニアNISA』の概要と気をつけたいことの他に、従来のNISAも上手に活用する方法についてファイナンシャルプランナーの筆者がお話します。
■『ジュニアNISA』の概要
『ジュニアNISA』の口座開設期間は2016年から2023年の8年間となります。
口座を開設できるのは0歳~19歳の日本に住む人が対象です。
年間80万円までの投資が可能となります。
ここまでが従来のNISAと違う点です。
非課税期間は5年で、購入できる商品は上場株式と公募株式投資信託となります。売却益と配当金、分配金が非課税となります。これらは従来のNISAと同じです。
年間80万円のうち、50万円しか投資をしなかったとしても、残りの30万円を翌年に持ち越すことはできません。また、同じ年に80万円の株式を買って売ったとすればその年の投資枠はなくなることになり復活はしません。
これらも従来のNISAと変わりません。
■原則18歳までは現金化できない
『ジュニアNISA』は原則18歳まで払い出しができません。
但し、払い出しはできませんが、『ジュニアNISA』で買った商品を売ることは可能です。
その場合、その売った代金は『払い出し制限付き課税口座』に移され、子どもが18歳になるまで管理されます。どうしても払い出しをしたいという場合は課税されるので気をつけましょう。
利益が出て売却しても“子どもが18歳になるまでは原則現金化できない”ということを確認しておきましょう。
■2023年に制度が終了した時点で20歳未満の場合
口座開設ができる期間は2023年が最後となります。
2023年の時点で子どもが20歳になっていない場合は『ジュニアNISA』で運用していたお金(年80万円まで)は、『継続管理勘定』という口座で20歳まで非課税で保有できます。
但し『継続管理勘定』では新たに投資をすることはできません。
■家族のNISAを上手く活用しましょう
両親と子ども2人の家庭の場合、2016年からNISA枠は年400万円(両親120万円×2人・子ども80万円×2人)となります。
先にお伝えしたとおり『ジュニアNISA』は“18歳まで現金化できない”という決まりがあります。
18歳で大学に進学するときにちょうど保有している商品に利益が出ていればいいのですが、元本割れを起こしている可能性もあります。
こういう場合に利用したいのが“両親のNISA 枠”です。
最悪『ジュニアNISA』で運用していた商品が子どもの18歳の時点で元本割れを起こしていたとしても、親の『NISA』で運用している商品に利益が出ているのならそちらを売却することで大学の資金とすることができます。
このように家族で上手に『NISA』を使うことを考えておきましょう。そのためには家族それぞれの『NISA』で購入する商品を分散するなどの戦略も重要です。
いかがでしたか?
今回は2016年から始まる『ジュニアNISA』についてお伝えしました。
今現在、学資保険などで教育費は手当てできているという方もインフレや学費の値上げなどで学資保険だけでは教育費が足りなくなるという可能性もあります。
学資保険などを核にしながら『ジュニアNISA』を“サブ”として教育費に備えることを考えてみられるのはいかがでしょうか。
(中村真里子)
【画像】
※ zon / PIXTA(ピクスタ)