なぜ占い師に?女子の欲望を叶える占いライター 森 冬生さん〈前編〉 (2/4ページ)
何も知らずに入社試験を受けた自分にもビックリですが(笑)。 占い専門のライター事務所。一体どんな風に仕事をされるのですか? 森 まず、占いのロジックについて教わりました。おもに占星術の専門知識とライティングの技術を実践的に。そして入社1週間後には、先輩にチェックしてもらいながら雑誌の占い記事の原稿を書いていたんですよ。 占いという特殊なことを書く、とてもやりがいがありそうですね! 森 占星術や心理学の分野は奥が深く、学びながらの執筆はすごくやりがいがありました。書店に並んでいる雑誌に自分の書いた記事が載るというのも、なんだか誇らしくて幸せで…。カン違いから入った世界ですが、やっと“私に合う仕事が見つかった!”と強い手応えを感じました。 ご結婚されたと先ほどおっしゃられていましたが、家庭とお仕事の両立は大丈夫でしたか? 森 途中まではスムーズでした。幸いにも夫は女性が働くことに理解のある人でしたし、家事もいい感じに手抜きしていましたし。ところが、就職して2年めに家庭と仕事の両立ができない事態が起こりました。赤ちゃんができたのです。仕事が忙しくて終電で帰るような毎日で、妊娠に気づいたときは切迫流産寸前という、いきなりの緊急事態。育児休暇もなかったし、残念ながら会社を辞めることにしました。 それは大事態!!そのまま専業主婦になられたのでしょうか? 森 妊娠を告げられたのがちょうど12月だったので、“これはもうクリスマスプレゼントだな”と。わずかながら積み上げかけたキャリアはどうなるの?という不安もあったけど、「妊娠・出産という未知の事態を楽しもう」と決めました。何といっても赤ちゃんは、祝福・歓迎されるべき存在です。お腹の中に赤ちゃんがいるということも、しみじみとうれしかったし。とはいえ、切迫流産の危険が去って安定期に入ると、新しい形で仕事を続けたい気持ちが高まってきました。 自分で考えて行動して新しい道を切り開くことって大切ですよね。 森 そうですね。結局、妊娠中にフリーランスに転向したんです。大学の大先輩である作家の方から「“今日から私はフリーランスです”と宣言すれば、その場でフリーライターになれるよ」とアドバイスされて、その通りにしました。元の事務所の下請けをしつつ、知り合いから紹介された『翻訳の世界』という専門誌の仕事をはじめました。