金正恩氏が中国に仕掛けた「核のワナ」 (3/3ページ)
それでも、中国は北朝鮮の姿勢を決定的に変えるほどの強硬手段を取ることはできないだろう。
確かに中国が本気になれば、重油などエネルギー面で中国に依存している北朝鮮を窮地に立たせることは可能だ。しかし、下手に対応を間違えれば、韓国主導の統一国家、すなわち親米国家が誕生する可能性がある。北朝鮮を緩衝地帯としてキープしたい中国からすれば、それは悪夢以外の何物でも無い。
また、北朝鮮は核実験の正当化を主張するなかで、国際社会の人権包囲網に対する反発を理由の一つにあげている。人権で言うなら、中国は、欧米からの人権攻勢を嫌っており、北朝鮮を擁護せざるを得ない立場にある。
北朝鮮が核実験やミサイルを発射するたびに、中国の対北政策がポイントだと論じられてきた。しかし、もはや中国にでさえ金正恩氏の暴走は止められないという現実を直視すべきだ。
そのうえで、北朝鮮への対応策を講じない限り、近いうちにまた同じような事態が起こるだろう。