中国人が日本の夫婦別姓問題に注目「女性差別」の声も (2/2ページ)
文化的な観点から日本の同姓制度に憧れる中国人も存在します。例えば日本の少女漫画では、ヒロインが「憧れの××君と私(◯◯)が結婚したら、私の名前は××◯◯になるんだろうな……」、などと妄想をつのらせる場面がしばしば登場しますが、「二人が一つになる」といった意味合いで、僕の周囲の中国人たちのほとんどが感銘を受けていました。また同姓制度は日本の家族間の「絆」を象徴していると考える人も存在します。さらに話を飛躍させると、天皇制や神道などと同じく、同姓制度を太古から連綿と続く日本の神秘性を象徴する文化だと捉える中国人も存在するのです。
中国の流行語に「妻管厳」というものがあります。これは「夫が妻のいいなり」になるという意味で、女性の主張が強い中国ならではの言葉ですが、最近の中国人夫妻は妻が夫に暴力をふるうといった例が頻発しているようで、もう少し控えめに振る舞えば? という気持ちもあります。
ですが現代は女性の権利拡大、社会進出が求められる時代です。女性、特に企業経営者など精力的に働かれている方は、夫と同姓だと何かと不都合が生じる例も多いと思いますので、僕は日本の社会も香港と同じように、同姓、別姓両方の制度を併用するのが最善ではないかと思います。
著者プロフィール

漫画家
孫向文
中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の31歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)
(構成/亀谷哲弘)