中国人が日本の夫婦別姓問題に注目「女性差別」の声も (1/2ページ)
こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。2015年12月16日、日本の最高裁で夫婦間の別姓を基本禁止することが可決されました。この判決に関しては多くの中国人たちが関心を寄せています。
中国は夫婦別姓を採用
日本とは違い、中国では結婚しても女性が男性側の姓を名乗ることはありません。つまり結婚後もお互いの姓名が変化することはないのです。かつての中国では、「冠夫姓」という妻の姓の上に夫の姓を加えるという制度が採用されていました。例えば「陳◯◯」という女性が「劉××」という男性と結婚した場合、女性の姓名は「劉陳◯◯」になるわけです。
冠夫姓は国民党政権時に民法で定められていましたが、1950年、中国共産党政権が定めた「夫婦には各自の姓名を名乗る権利がある」という婚姻法に基づき廃止されました。ちなみに、香港では冠夫姓と夫婦別姓の両方が採用されています。現在の香港は、主に政治家や実業家、芸能人など富裕層が伝統的な中華文化として冠夫姓を採用する一方、「自由、民主主義の象徴」として、リベラル的な思考を持つ層が夫婦別姓を採用する傾向があるようです。
日本のような夫婦同姓制度を、中国では「従夫姓」と呼びます。この制度を文字通り妻が夫に「従う」という意味だと捉える中国人は多く、ネットの反応を見ると「従夫姓は女性差別だ」、「日本の最高裁は、夫婦別姓を合憲にしなさい!」と日本人女性の権利拡張を訴えたり、「従夫姓は日本の封建主義の象徴だ」、「日本人はつまらない伝統にこだわる」などと日本側の保守的な対応を批判する声が、主に女性から多く寄せられていました。
一般的に中国人女性は日本人女性と比べて自己主張が強く、自立思考を持つ傾向があります。そのため多くの中国人女性が、「妻が夫につくす」という日本の伝統的な価値観を理解できないのです。一方、冠夫姓を廃止した中国とは対照的に、伝統的な制度を重視する日本の姿勢に賛同する中国人も多く、「中国も夫婦同姓にしよう」、「夫婦が同じ姓を名乗るなんてロマンティックだな」といった意見や、「同姓、別姓どちらでもよいのでは?」といった中立的な意見も寄せられていました。