【アニメ漫画キャラの魅力】元気な女性代表!国民的お茶の間ヒロイン「フグ田サザエ」の魅力とは?『サザエさん』

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 『サザエさん』アニメ放映が始まったのが昭和44年。日本はオリンピックの熱冷めやらず、高度経済成長に沸き立ちながらも公害など負の側面も見えてきた時代であり、女性の社会進出が急激に進んだ時代でもあります。そんな中、あえて主人公が“専業主婦”のアニメが始まったのです。女性の行動規範を表す言葉として「はしたない」「おくゆかしい」といった単語が使われていた時代です。

 「サザエ」は、カツオを追い回し野次馬に駆けつけ、近所でも知られるそそっかしさでしばしば両親に叱られます。しかし、「サザエ」は「めげぬ、腐らぬ、顧みぬ!」とばかりに「主婦」のかくあるべき姿から逸脱し続けるのです。“(当時の)理想”と“親近感”の狭間で、彼女のその奔放な姿は、多くの国民に受け入れられる事になります。少しくらいのトラブルがあっても、平和裏に解決するというこのアニメのセーフティーネットがあればこそ、彼女のお転婆っぷりも安心して見る事が出来たのでしょう。


⇒フグ田サザエとは?(サザエさん)
http://www.charapedia.jp/character/info/1431/


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■髪型のインパクト

 サザエさんと言えば、やはりあの独特な髪型を思い浮かべる人も少なくないのでは?顔での描き分けが難しい絵柄ですから、やはり髪型に特徴があるというのは非常に重要な事です。放送45週年を記念して全国を巡った「サザエさん展」では“サザエさんの髪型カチューシャ”が売っていました。実写ドラマ化ではヘアメイクさんも相当の苦労をなさったことと推察します。

■お転婆大好き

 サザエさんのお転婆はこのアニメの重要なモチーフとなっています。大きく、自分一人が原因のもの、そして「カツオ」に関係するものに分類(大げさですが)されます。前者で典型的なのは、人が見ていないと思っているサザエが自由に振舞っていると実は見られていた・・・というパターン。後者はカツオがサザエにしたイタズラがばれて、「カツオ!やったわねー!」と追いかけているうちに家の外で恥ずかしい思いをする・・・というパターン。まれにカツオの仕業でない事を誤解して追い回すという場合もありますが・・・。ちなみに伊佐坂先生は、“隣からこの怒鳴り声が聞こえてくると安心して仕事ができる”という、ある意味“境地”に達しました。

■お茶の間のヒロイン

 何にでも興味を持ち、思い立ったら即行動ということで、毎回といっていいほど失敗を繰り返す「サザエ」さん。しかし、前向きな彼女の姿は多くの視聴者に受け入れられ、これからも国民的なヒロインとして多くの人(世代)を結ぶ役割を果たしていく事でしょう。現在の日本では、世代が違っても楽しめる、共有できる歌や童話、民話といったものが急速に失われています。もはや『サザエさん』は、その境地に達している稀有な作品と言えるのかもしれません。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:ルーデル(キャラペディア公式ライター)

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