「ヤクザと憲法」という映画を観て考えたこと|プチ鹿島の余計な下世話! (2/2ページ)

東京ブレイキングニュース

団子屋も「黒い団子」と揶揄されるかもしれない。ひたむきに暮らしていた一家が、寅さんという「存在」だけで抹殺されるのだ。

「ヤクザと憲法」で描かれるのは寅さんのようなファンタジックな存在ではない。本物のヤクザである。野球賭博をし、何か怪しいものを受け渡しする場面もある。この映画をみたからといって彼らが好きになるわけではない。

 しかし、世の中のどこにも行き場がなくなった人が集まってくる場所であることもなんとなくわかるのだ、映画を観ると。悪い奴だから、嫌いだから、本人たちの責任だからといって「お前ら、存在すらするな」と糾弾することにちょっと考えてしまう。

《「怖いものは排除したい」。気持ちはわかる。けれど、このやり方でOKなのだろうか?》(パンフより)

「このやり方でOKなのだろうか?」は、昨今のキーワードのひとつのような気がする。

Written by プチ鹿島

Photo by 「ヤクザと憲法」公式サイトより

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プチ鹿島●時事芸人。オフィス北野所属。◆TBSラジオ「東京ポッド許可局」◆TBSラジオ「荒川強啓ディ・キャッチ!」◆YBSラジオ「はみだし しゃべくりラジオキックス」◆NHKラジオ第一「午後のまりやーじゅ」◆書籍「うそ社説 2~時事芸人~」◆WEB本の雑誌メルマガ ◆連載コラム「宝島」「東スポWeb」「KAMINOGE」「映画野郎」「CIRCUS MAX 」

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