苦手克服のためはNG?失敗しない習い事選びには「ハンカチの作用」が有効!
親というものはわが子に不足している部分に目が行ってしまうものです。「お友達が出来ていることなのにどうしてあなたは出来ないの」と他人や兄弟と比べて責めてしまったり、得意なことがあるのにもかかわらず苦手なことを克服しようと必死になったり……つい、ダメ出しが多くなってしまいますね。
習い事もそんな感覚で選んでしまう親御さんも多いように思います。
そこで、今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が習い事の選び方についてお伝えします。
■自分の習い事はどうやって決めてる?
ママ自身の習い事を選ぶときはおそらくこんな理由で選ぶでしょう。
「私は料理が好きだからクッキングスクールに通いたい」
「お花が好きだからフラワーアレンジメントの教室に通おう」
「ネイルが好きだから人気のネイル教室を探そう」
自分が好きで得意なものを選びますよね。
■子どもの習い事は?
ところが、子どもの習い事を選択するとき“本人がそれが好きかどうか”の視点をすっかり忘れてしまって「○○が苦手だから克服させよう」の基準で選んでしまう人がいます。
例えば……
「運動が苦手だから、体操教室に通わせよう」
「水が嫌いだから水嫌いを克服させるために水泳教室に通わせよう」
でも、これで入会させられた子どもは喜んで通うでしょうか? きっと嫌がって長続きしないでしょう。
ある小学一年生の生徒がいました。算数の計算問題は得意なのですが、活字を読むことが嫌いで文章問題が全くできませんでした。
母親は、文章問題だけのドリルをどっさり与えて、苦手を克服させようとしました。すると、苦手な文章題ができるようになるどころか、得意だった計算すら嫌いになり、勉強から目を背けるようになってしまったのです。
このように、出来ないことばかりやらせていると成功体験を味わうことができません。そして、「自分はダメである」と思うようになり自信がどんどん失われていきます。
■「ハンカチの作用」で重点的に伸ばす
でも一方で、得意なことや好きなことばかりやらせて、苦手なことをやらせないなんて、親としては甘やかしているような気分になってしまいますよね。では、どうしたらよいのでしょう?
その疑問に答えるキーワードが“ハンカチの作用”です。
床に落ちてしまったハンカチを拾い上げようとするとき、ハンカチの真ん中を指でつまんで上に持ち上げると、四隅も自然と上がってきます。しかし、四隅すべてをつまもうとすると、うまくつまめずに、結果的にハンカチを拾い上げるといった当初の目的に至りません。
“ハンカチの作用”は心理学などで用いる“汎化作用”をハンカチで例えた造語ですが、子どもの教育でも、全部を平均的にそれなりに伸ばそうと手を下すよりも、強み見つけて重点的に強化したほうが伸びていきます。
■伸びる人材は自分の強みに自信がある人
大人になっても自分に自信がある人や果敢にチャレンジできる人って、例えば以下のような成功体験によって自信を持っている人だったりします。
・勉強は出来なくても飼育係や清掃係りをやって先生や友達から認められていた
・算数は出来なくても文字がとても綺麗に書けていた
・恐竜や昆虫の知識が誰よりもありクラスメートから○○博士と呼ばれ尊敬されていた
この一つの成功体験で自信がつき苦手なものにも果敢に挑戦する意欲が生まれたりします。
いかがでしたか。
親はわが子に対して“人並みにオールマイティになんでもバランスよく出来る子ども像”を望んでしまいますが、むしろ強みがある人の方が活躍するチャンスが多くなっていく時代に既になりつつあります。
習い事を選ばせるときは「何が好き?」「何を習いたい?」と聞いてあげましょう。子どもが好きな習い事からやらせると、ママがやらせたかった習い事にもいつか興味を示してくれるかもしれませんよ。
【画像】
※ Monkey Business Images / PIXTA