革新的ロックスター、故デビッド・ボウイに学ぶ「インターネットとアーティスト」 (1/2ページ)
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常に新しいことに挑み続けた伝説的ロックスターであり芸術家であり、ファッションリーダーでもあった、デビッド・ボウイの死は、世界中に衝撃を与えた。
しかし、彼が革新的だったのは音楽や芸術の分野だけではなかった。
「インターネット時代」の音楽の在り方を予見し、新たな金融商品を生み出すなど、まさにマルチな先見性を発揮していたのだ。
■ インターネットの将来を見据えていた
デビッド・ボウイは既に1998年、自身のインターネット・サービス・プロバイダである『BowieNet』を創設している。といっても、AOLやProdigy OnlineのようなISPと競合するようなものではなかった。
しかし、まだ『MySpace』(2003年)や『Friendster』(2002年)、そして『Facebook』(2004年)が登場するよりも早く、インターネット上のコミュニティーを作り上げたのだ。
そして、現代でも古さを感じさせない手法によって、アーティストとリスナーの接点を作った。
しかも彼は、1996年には『Telling Lies』という新曲をオンラインでリリースするという試みを行っていた。
まだ、ブロードバンドや常時接続と言ったサービスが始まる以前のことだ。
しかし、『Telling Lies』は30万ダウンロードを記録している。
『BowieNet』が始まった頃、“インターネット1.0”と呼ばれるナローバンド時代は始まっていたが、“インターネット2.0”と呼ばれるブロードバンドの時代は、まだ2002年頃を待たねばならなかった時代だ。
しかし、彼は2000年のニューヨークタイムズでのインタビューで既に、将来のユビキタスやストリーミングの時代を予感させることを発言していた。
<Music itself is going to become like running water or electricity.>
「音楽は水道や電気のように(消費されるように)なるだろう」と語っていたのだ。