【テレビ・ラジオ業界の企画職】放送作家になるには? 現役作家に選考突破のポイントを聞いてみた (2/2ページ)

就活スタイル

放送作家っぽい質問というと「嘘でもいいから、面白い人の名前を言ってみて」っていうお題も出ましたね。「嘘でもいいから」ってとこがポイントでしょうか。発想を見るために。

――雰囲気は笑ってもらえる感じですか? 爆笑とはいかないまでも。

興味がないわけじゃないと思うんですが(笑)、採用面接の大喜利であまり笑いは起こらないんじゃないでしょうか。けっこう真面目な雰囲気ですしね。その後はすぐ、普通にそれぞれのプロフィールを聞かれました。カメラのバイトをしてたら「どんな写真を撮ってたんだ?」とか、ADから転職した人だったら「じゃあAD業務は大丈夫だね」とか。経歴とか特技についての質問です。この人を採ったらどんなことができるのか、事務所に入れる人間に幅を持たせたいってことなのかと。

その時で強烈に覚えてるのは、特技として「守護霊が見えます」って言いだす人がいて。みんな喜んじゃって「どんな霊がついているのか見てくれ!」って。そこから面接官たちの霊視が始まりました。で、彼も「(薄目で手をかざしながら)あなたの肩に40代の男性がいます」って。

――ちなみに、その彼は合格したんですか?

落ちました。面白くて盛り上がったんですが……放送作家として適性があっても、うちの事務所に合う人材なのか、とか他にも要素があるそうです。

――なるほど、一概に面接が盛り上がったからといって合格するとは限らないんですね。
最後になりますが、放送作家になりたい人へ選考突破のアドバイスはありますか?


先程も言いましたが、最終面接まで進んでくるのは1年間のスクールを通して選ばれてきた人なわけで、全然ダメってことではないんですよね。放送作家養成スクールって課題も多いし、期間も長いしで、途中で嫌になっちゃう人も多いんです。だからセンスはもちろん「毎回課題をきちんと提出して、なおかつ出席し続けている人を採りたい」というのが方針としてはある、と聞いたことがあります。実際に放送作家になったら、多くの課題をコンスタントにこなしていく生活になるわけです。だから最終面接一本にかける、というよりもそれまでの授業で頑張っておくのが良いアピールになると思います。僕もスクール時代、宿題はちゃんと出してました。

放送作家事務所の面接の一例を教えてもらいました。1年を耐え抜くのがコツとは独特ですが、本当に放送作家になりたい人にとってはやりがいがありそうですね。テレビ・ラジオ業界に興味がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

文:サクマ香奈

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