芸人・加藤茶「ここまできたら、死ぬまでおもしろい人でいたいよね」~マンネリを追求する人間力 (2/2ページ)

日刊大衆

一番は、『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』が終わった頃かな。“もう、これ以上やることねーな”って。その時に、役者になろうかとか別の道を考えたんだけど、やっぱり、いつまでも人に笑っていてもらいたい。どんなに年をとっても、小っちゃい子に、カトちゃんって言われたいっていう気持ちはあったんですよね。ただ、新しくやりたいことは思いつかない。その時に、気が付いたんですよ。マンネリこそ大事なんだなって。だって、落語がそうじゃない。昔から同じネタをずーっとやっているのに、おもしろい。だから、マンネリって言われたら万々歳ですよ。ただ、自分が飽きちゃダメ。いつまで、このギャグを新鮮な気持ちでやれるかっていうことが、一番大事なんです。

 たまに、その気持ちが持てなくなる時もあるんですけどね。去年、病気で入院した時は、“もうこれで終わりか”って思ったりもしたし、最近は、かみさんのことでも色々と言われるしね。僕は、とやかく言われても平気なんですけど、かみさんは一般人ですからね。申し訳ないなって思います。でも、今年は志村ともコントをできたし、まだ、求めてくれる人がいるんだなって改めて思いました。ここまできたら、死ぬまでおもしろい人でいたいよね。できれば葬式のときに、花火を打ち上げたり、何か変わったことやって、“さすが、カトちゃーん!”ってみんなに笑いながら、見送ってもらえたら最高ですよ。

撮影/弦巻 勝

加藤茶 かとう・ちゃ

1943年3月1日、東京都生まれ、福島県育ち。62年に『ザ・ドリフターズ』に加入、64年の初のレギュラー番組『ホイホイミュージックスクール』で“加トチャンペッ”のギャグで大人気に。69年には『8時だョ! 全員集合』がスタート。数々のギャグを生み出し、最高視聴率50.2%を叩き出す原動力に。86年からは、志村けんとのコンビで『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』を開始し、志村とのコンビは92年まで続いた。デビュー52年となったいまなおバラエティ番組を中心に活躍する日本を代表する芸人。

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