房総半島の海に異変。海藻が不作、なぜ。影響は
1月15日放送、「首都圏ネットワーク」(NHK)では、房総半島の海に異変。海藻が不足となっているのだ。千葉県の鋸南町では、冬の寒さを利用したワカメの養殖が盛ん。水温が下がる11月頃から、種糸をつけたロープを海中に張るのだ。今月から収穫できるはずだったが、この冬は収穫が悪く、まったく出荷できない人もいるようだ。南房総市でも異変が起きており、大葉ワカメと呼ばれるヒロメは、地元の人にとっては身近な食材。しかしヒロメもほとんど育っていない。漁業者は大きなダメージを受けている。ヒロメを看板商品にしている道の駅では、この冬一度もまだヒロメが入荷していないという。
千葉県水産総合研究センターでは、海の状況を詳しく調べて原因を調査してきた。見えてきたのは海水温の異変。先月12日と一年前の比較では、東京湾全体で3割程度高くなっていた。温かい黒潮の一部が東京湾に入りこみ、海藻の養殖に適さない温度になってしまっていたのだ。サザエなどの貝類は海藻を食べて育つため、このまま海藻が育たないと貝類の漁業にも影響が出る。漁協では餌となる海藻をなんとか増やそうとして試行錯誤を重ねている。海にサザエなどの漁場の近くに多く生えている海藻を入れるなど、工夫を凝らして挑戦している。影響を食い止めるべく、漁業者の暗中模索が続いている。
ウニも海藻を食べて育つ。おもに昆布だ。またロシア人はウニを食べず、また昆布も食べないため、ロシア周辺では良質の昆布とウニが育つ。それが北方領土産のウニが安くて美味しい理由だ。ウニは日本の漁師が海辺でほじくって食べていたのを寿司に応用したもので、値段は味の良さや見た目の良好さの他に、飾り付けの綺麗さも価格に反映する。主に築地市場などの市場で取引され、早朝からたくさんのウニが弁当箱に詰められて築地に卸される。ウニは主に北海道や北方領土で漁師が海に潜って拾い集め、水揚げしたものを加工場に運ぶ。そして弁当箱に手で詰められ、市場に出される。
海藻は寒い地方ほど大型の海藻が育ちやすい。熱帯の地域ではあまり大型化しないのが特徴だ。海に漂う種類もいるが、ほとんどは根っこのような構造があり海底に吸着している。岩の部分に張り付くように根を張っており岩礁に多く存在する。