【冴え女シリーズ(10)】[ドSなイケメン茶道プリンス様]第4話(後半)「それとも私が恐いのか?」 (2/3ページ)
お前の悪い癖だ」
しずか「・・・おっしゃる通りです」
蓮条寺「なぜ、そんなに他人に対しておびえる?」
しずか「・・・」
蓮条寺「それとも、私が恐いのか?」
しずか「・・・」
蓮条寺「冗談だ。お前の対人恐怖が私に限ったことではないことぐらい、私も気付いている」
しずか「・・・叱られるのが、恐いんです」
蓮条寺「ほう」
しずか「ですから、対人恐怖などという立派なものでもなくて・・・気が小さいだけだと思います」
蓮条寺「叱られるのは、悪いことばかりではない。私も父にはずいぶん叱られた。しかしそのたびに、新しい学びがあった」
しずか「先生が?」
蓮条寺「痛い目をみないと変われないこともある。私だって人間だ」
しずか「なんだか、想像がつきません。先生のお父様は・・・」
蓮条寺「そうだな。とても穏やかな人だった。しかし、あれで案外、瞬間湯沸かし器だったのだ」
しずか「えぇ・・・?」
蓮条寺「現代風に言えば“キレやすい”というやつだな。達観した風を装ってはいたが、内弁慶の典型のような人間で、母はずいぶん苦労した」
しずか「そんなご様子、ひとつも、」
蓮条寺「お前は幼い頃からうちに出入りしていたが、一応客人ではあったからな。父も配慮していたのだろう」
しずか「・・・懐かしいですね」
蓮条寺「そうだな・・・。