「我々はテロに怯えない」ジャカルタ市民に学ぶ屈せぬ心 (2/3ページ)

FUTURUS

友人からの連絡を受けた筆者は、すぐさまカメラバッグを取り出して半長靴を履き、ホステルを飛び出した。

筆者が現場についた頃には、すでに武装警官が展開していた。スターバックスが狙われたということは、野次馬の一人から聞き出していた。警官の目を盗みつつスターバックスに近寄ろうとした時、手榴弾の炸裂音が鳴り響いた。

「早くここから離れろ!」。自動小銃を抱えた若い警官が、筆者にそう怒鳴る。だが筆者は、彼の意図に逆らい現場へ走った。今考えたら、よく撃たれなかったと思う。

交差点上の警察詰所の前には、3人の死体が横たわっていた。

この3人のうちの2人は、一般市民ではなくテロリストだ。このあと数時間、2人の死体と罪なき1人の亡骸は収容されなかった。ブービートラップの危険がある以上、軍の爆発物処理班が到着するまでは、死体に触ることはできない。

■ 市民は恐怖に屈しない

第二次世界大戦時のヨーロッパ戦線、ドイツ陸軍のヴァルター・モーデル元帥は、爆弾を使った遅滞行動を得意とした。

これは市街地のあちこちに爆弾の罠を設置し、敵軍がそれに手こずっている間に自軍を後方に下げるという手法だ。ここで肝心なのは、モーデルは快進撃に勢いづく敵の心に“恐怖”を差し込む名人でもあったということだ。その“恐怖”はもちろん、どこに仕掛けてあるか分からない爆弾がもたらすものだ。

「「我々はテロに怯えない」ジャカルタ市民に学ぶ屈せぬ心」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る