潜在能力を引き出したい?それなら目標を「数字」に置き換えよう (2/2ページ)
具体的には、どうしても欲しい人材を獲得するためには、「オンリーワンの提案書」を用意することが効果的だというのです。
たとえば新規事業や新製品は、クライアントにしてみれば、海のものとも山のものともわからないもの。
だからそれを売り込むには、会社が用意したパンフレットだけでは不十分。「お客様のための提案です」とオンリーワンの提案書をつくってこそ、相手に本気で向き合ってもらえるというわけです。
■数字を交えて具体的に示す
そしてそれは、ほしい人材を獲得する際についてもいえること。育成プランを作成する際に意識すべきは、目標をできるだけ具体的にし、なおかつ数字に落とし込むことだというのです。
たとえば著者の場合は提示する育成プランを、大学1〜4年までの目標をA4用紙1枚にまとめるのだそうです。
5000メートル、1万メートル、ハーフマラソン、それぞれの目標をはじめ、「1年生で関東インカレの1500メートルに出場し、2年生で5000メートルに出場、3年でユニバーシアードに出場」など、その選手に実現してほしい道筋を、数字を交えながら具体的に示すということ。
■数字を道しるべにしよう!
またプランにはそうした目標だけでなく、「それまでにどのような課題を克服すべきか」を書き添え、「目標を実現するためには努力も必要だ」ということを伝えているのだともいいます。
そんな著者は、育成プランで大事なのは、組織、チームのビジョンをしっかり伝えながら、新入社員や新入部員が自分の成長を具体的にイメージできるようにすることだと主張しています。
なぜなら道しるべがあると、その後の伸び方が大きく変わってくるものだから。つまり、そのためにも、数字で表現することが欠かせないということです。
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ここからもわかるとおり、著者はスポーツの世界とビジネスの世界を柔軟に行き来して物事を考えるように見えます。
もちろんそれは、直接的な体験の裏づけがあるからですが、いずれにしてもその考え方は、あらゆるビジネスシーンに応用できることでしょう。
だからこそ、部下やチームの動かし方で悩んでいるビジネスパーソンに対して、本書はなんらかの気づきを与えてくれるはずです。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※原晋(2015)『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』アスコム