医療業界を支えるメディカルイラストレーター tokcoさん《前編》 (2/3ページ)
今振り返ると、もし前の職場と出会っていなかったら今のこの仕事はできていなかったかもしれないなって。そう考えると、大学の教授や以前の職場のメンバーにはとても感謝しています。 以前の職場ではどのようなことをされていたのでしょう tokco 主にドクターとの仕事が多かったですね。ドクターのトレーニングや再生医療の研究所で早朝から夜遅くまでずっと立ちっぱなし。ちょっとしたミスが命取りになるので、ドクターの微妙な顔色や仕草を察知して次の動きを先読みしなくてはいけません。常に気の抜けないとてもハードな環境だったとは思います。職場には女性がほとんどいないという男性社会でした。精神的にも体力的にもタフな人と仕事をする環境でしたので私自身もかなり鍛えられました。例えばオペだけで10時間以上集中!その間はトイレも行けないしご飯も食べることができない状況になります。当時のスタッフで女性は私のみでした。たまに女医さんもいらっしゃいましたが男らしくて逞しい人が多かったですね(笑)。私も相当タフだと思っていましたが、上には上がいるもので。人のために自分の人生のほぼ全時間を費やして仕事をしているドクター達を見て「人生を捧げている」というのはこのことだ、と強く感じました。イラストレーターという夢とはかけ離れた仕事ではありましたが、医療の発展の裏で様々な人が携わり、たくさんのひとの知識と技術と努力によって医療が成り立っていることを知ることができましたし、私自身も仕事を通して間接的にでも医療に貢献できたということをありがたく感じています。職場の仲間に助けられながら困難を乗り越えるとモノの見方も変わってきて。どんな苦労でも経験することが大切なんだということを教えてもらいました。 医療の仕事からメディカルイラストレーターになるためにはどのような流れで? tokco 思いたったらすぐに行動!メディカルイラストレーターになる!と決めてからの行動は早かったです。医療業界の仕事を突然退職し、すぐにデジタルハリウッドという専門学校に通い、コンピューターを使ったグラフィックを学びました。海外のようにきちんとトレーニングを受けてからメディカルイラストレーターとなるパターンは稀で、日本ではほとんどが独学や師匠から学ぶケースが多いのが現状。医療の現場経験と医学知識があることはとても強みでした。